防災メーカー岸田産業が行った支援活動
創業から148年を誇る防災用品メーカーの岸田産業が、2025年3月28日に発生したミャンマー中部の地震に伴い、被災地支援の一環としてポータブルソーラー充電器100台を寄附しました。この支援活動は、同社が国内外の災害支援活動において蓄積してきた経験と知見をもとに、人々の生活を守るために必要とされる製品を届けたいという想いから実施されました。
背景と支援の経緯
岸田産業は、明治10年に創業以来、日本国内で防災を重視した商品を提供し続けてきました。個人向けの防災用品をECサイトで販売するほか、企業向けの防災セットの導入も行っています。特に、防災対策は一人ひとりの生活に密接に関わるものであるため、岸田産業は様々なニーズに応じた支援を行ってきました。
今回のミャンマーでの支援は、これまでの防災経営を国境を越えて展開し、国際的な災害支援に寄与するための重要なステップとして位置付けられています。岸田産業は、国内での活動を通じて得られたノウハウを活かし、海外の被災地でも必要とされる支援を実施しています。
現地のニーズに基づいた支援内容
今回の支援は、認定NPO法人地球市民の会と連携して行い、現地のニーズを把握するためにヒアリングをおこないました。その結果、以下のような必需品が必要とされていることがわかりました。
- - 蚊帳
- - 民族衣装(ロンジーやサリー)
- - ソーラーライトやバッテリー
- - 洗濯・入浴用の石けん
- - 敷物用マット
- - レインコートや雨よけカバー
- - 食料品(特に長持ちするもの)
- - 飲料水
これらのニーズとともに特に電力の不安定さが浮き彫りになり、電源確保が重要であることが判明しました。そこで、岸田産業は特に需要の高いポータブルソーラー充電器の寄附を決定しました。これは、電気を供給し、現地の生活を支える重要なアイテムです。
ソーラー充電器の利用状況
このポータブルソーラー充電器は、インレー湖周辺の9つの村に届けられ、既に被災者に直接手渡されています。利用者の中には、「以前は充電するために販売店に行く必要があったけれど、今は自宅で充電できて本当に助かっている」という声も寄せられています。
このように、ソーラー充電器は日常生活の欠かせないアイテムとして、すぐに利用されていることが確認できています。利用者からは「素材も品質が良く、使いやすい」との評価もあり、現地住民の生活にしっかりと寄与しています。
今後の姿勢
岸田産業は、今後も国内外を問わず「安心・安全を届ける」取り組みを継続するとしています。具体的には、複数の自治体と連携した非常用トイレの寄附など、災害時に本当に必要となる支援を平時から率先して行っています。
このような活動を通じて、私たちの社会はより安全に、そして安心して生活できる場が拡がることでしょう。岸田産業の取り組みは、特に防災意識の向上に貢献し、今後の災害対策にさらなる重要性をもたらしています。
企業情報
岸田産業株式会社は、福井県小浜市に本社を置き、防災用品だけでなく日用品の企画・開発・製造・販売も手がけています。公式ウェブサイトでは最新の情報が発信されており、今後も防災に関する重要な取り組みが期待されます。