ファンケルの新研究が飲みやすいサプリメントの未来を切り開く
株式会社ファンケルは、「日本薬剤学会第40年会」にて、飲みやすく、効果的なサプリメントを実現するための研究成果を発表しました。
飲みやすさの重要性
ファンケルのアンケート調査によると、約70%のお客様が製品選びで「飲みやすさ」を重視していることが分かりました。この調査を受けて、ファンケルはサプリメント錠剤の「大きさ」や「粒数」だけでなく、「形状」や「舌触り」にも着目しました。形状を調整することで、飲み込みやすさが向上することが示され、特に丸みを持たせた錠剤が評価されています。
形状による影響
一般的な錠剤は、上下が緩やかな曲面になっていますが、ファンケルの研究では、錠剤の曲率半径(R)を変更することによって飲みやすさが変わります。Rを小さくすることで、形状がより球体に近づき、飲みやすさが向上するという結果が明らかになりました。
舌触りの改善
また、錠剤の舌触りを改善するためにコーティング膜の厚さについても研究が行われました。コーティング剤の量を0%から1.25%まで変化させて評価したところ、コーティング量が増えるほど飲みやすさが向上することが確認されました。この知見をもとに、ファンケルは「プレミアムカロリミット」では、飲みやすい小さな錠剤形状と1.0%以上のコーティング量を採用しています。
酸性環境におけるキトサン配合錠
ファンケルは、酸性環境に対応したキトサンを用いた錠剤の設計にも成功しました。従来の「崩壊試験」では水を用いて錠剤の溶け方を評価していましたが、今回の研究では胃内環境を模して酸性液体を使用して評価しました。これにより、酸性環境下での溶解性の問題が明らかになり、改善策を講じた結果、安定した崩壊を実現しました。この声も「カロリミットシリーズ」に反映されています。
製品安定供給に向けた技術研究
ファンケルは製品の安定供給を確保するための技術研究も行っています。具体的には、サプリメント製造過程での問題を事前に予測する技術や、ソフトカプセル製造時の評価法を開発し、製品化のスピードアップとコスト削減を図っています。
今後の展望
ファンケルの担当者は、優れた有効成分を配合しても、適切な製剤設計が必要であると強調しています。今回の研究成果は、その積み重ねが高品質なサプリメントの開発を支えており、今後も成分が体内でしっかり働くよう、質の高い評価を続けていく予定です。
このように、ファンケルの新しい研究が飲みやすさだけでなく、効果的なサプリメント製品の開発につながることが期待されています。私たちの健康を支えるこれらの取り組みに注目です!