マックスマーラが魅せる2026リゾートコレクションの魅力とその背景

マックスマーラの2026年リゾートコレクション「ヴェネーレ・ヴェスヴィアーナ」

2023年6月17日、イタリアの名門ブランドマックスマーラが、ナポリ近郊の壮麗なカゼルタ宮殿にて2026年リゾートコレクション「ヴェネーレ・ヴェスヴィアーナ」を発表しました。1951年に創業したマックスマーラは、イタリアに新たな時代の訪れを感じさせた背景とともに、その魅力を世に送り出しています。この年、シネマの女神たちであるシルヴァーナ･マンガーノやソフィア･ローレンが、力強く自由に街を歩く姿が印象的でした。

本コレクションでは、1950年代の映画からインスパイアを受けたヒロインたちのスタイルが反映されています。特に、映画『苦い米（Riso Amaro）』に見られるショートパンツや、特徴的なひし形ポケットを持つサーキュラースカートが登場し、ソフィア・ローレンのエレガンスを感じさせます。また、ナポリの名店マリネッラとのコラボレーションにより生まれたクラヴァッテ柄を再解釈し、シルクパジャマや刺繍入りカシミアセーターとしてリニューアル。ラウンジウエアの枠を超えた上質なアイテムが揃っています。

さらに、マックスマーラの真髄を感じさせるコートも必見です。ショールカラーやファネルネックからフリンジ付きの多彩なシルエットまで、時を超えたタイムレスなデザインが揃っています。また、クリスタル装飾を施したパノのガウンはナポリならではのドラマティックさを演出し、インナーにはボーンが入ったシルクガーゼが使用されるなど、細部にまでこだわりが光ります。

コレクションの中には、ピンクやブルーのキャンディストライプのシャツに白い襟を合わせたスタイルや、ナポリ仕立ての軽やかなジャケットの組み合わせが登場し、現代のキアッティッロ（紳士）を裏切らない洒脱さと少し虚栄心のある男性像も描かれています。

イタリアの“静かなる巨人”とも称されるマックスマーラが、かの地のカゼルタ宮殿で披露した本コレクションは、「パルテノペの誇り、情熱、そしてエンパワーメント」をテーマにしています。壮麗なバロック建築の中、大理石の階段を舞台に演出されたショーは、見る者を圧倒するものでした。

最後に、この素晴らしいコレクションを支えたクリエイティブチームにも言及したいと思います。ヘアを手掛けたピエルパオロ・ライ、メイクはフルヴィア・ファロルフィ、ネイルはアンナレル・イノチェンテ・フリーナ、音楽はジョニー・ダイネルが担当し、見事にコレクションの世界観を演出しました。

マックスマーラの2026年リゾートコレクション「ヴェネーレ・ヴェスヴィアーナ」は、ファッション界に新たな風を吹き込み、私たちに美しさとインスピレーションを与えることでしょう。時代を超えたイタリアの魅力をぜひ感じてみてください。