武庫川女子大学とワコールが共演!Z世代のフェムケア意識調査
株式会社ワコールが展開するフェムケアブランド「YOJOY」は、武庫川女子大学と共同でZ世代のフェムケア意識に関する調査を行いました。この産学連携プロジェクトでは、内面や外面に課題を抱えるZ世代女性のリアルな声を反映したPR施策が展開されています。調査は、経営学科の高橋千枝子教授のゼミが主体となり、「Z世代の月経周期にともなう健康課題」と「Z世代のデリケートゾーンケアの実態」をテーマに進められました。
Z世代の月経周期に関する調査
まず、Z世代の健康課題についての調査結果を見てみましょう。351名の女性を対象に行われた「月経周期にともなう健康課題の実態調査」より、PMSや生理痛などが生活に与える影響を実感している人は約82.3%にも上ることが分かりました。さらに、心配な健康課題として「生理痛、PMS」「女性特有のがん」「妊娠や出産」が挙げられており、特に3カ月の心身の不調としては「生理痛」や「肌荒れ」などが多くのZ世代女性が共通して抱える悩みであることが示されています。
また、フェムケア製品の利用状況調査では、最も多く利用されているのが「月経管理アプリ」であり、一方で何も利用していないとした女性が2位にランクインするなど、フェムケアの認知度にはまだ課題が残る結果となりました。
デリケートゾーンケアの現状
続いて、デリケートゾーンに関する調査です。499名の女性を対象にした「デリケートゾーンケアの実態調査」では、全体の約43%が脱毛や専用のウォッシュを使用しデリケートゾーンケアに取り組んでいることが明らかになりました。しかし、興味があっても「踏み出せない」とする回答が60.9%を占め、「どれがいいかわからない」という理由が最多の回答となっています。この現状は、情報提供の不足を示唆しており、ブランド側もアプローチの必要性を感じていることが分かります。
産学連携プロジェクトの成果
このプロジェクトでは、ゼミ生が得たデータをもとにデリケートゾーンケアを推進するPR施策の立案を行い、2025年3月2日には「KANSAI COLLECTION 2025 SPRING&SUMMER」でのブース出展も実現しました。先進ファッションイベントでの展示を通してZ世代の女性たちにフェムケアの重要性を訴えかけ、自分の身体を大切にすることを促す機会にもなったのです。ゼミ生からは、プロジェクトにより「デリケートゾーンケアについて気軽に話せるようになった」「自分の体や心に向き合う重要性に気づいた」といった声が寄せられました。
フェムケアへの未来の展望
現在、フェムケアに関する認知度は向上しつつあるものの、まだまだ浸透しきれていないという現実がある中、「YOJOY」はZ世代の女性たちに向けて正確な情報提供と適切な製品展開をしていく方針です。プロジェクトを通じて得た調査結果を元に、今後も女性のヘルスリテラシー向上につながる施策を強化していくとのことです。
「YOJOY」は、女性が自身の健康状態をセルフチェックでき、日々の自分磨きをサポートするフェムケアブランドとしての展開を続けています。今後、ますます多様化するZ世代のニーズに応え、女性社会の健やかな生活を応援していくことが期待されます。