世界の新鋭デザイナーが集結！グローバルファッションコレクティブS/S’26

2025年9月11日から12日までの2日間、ニューヨークのThe Glasshouseで開催された「Global Fashion Collective S/S’26」には、世界中から15名の新鋭デザイナーが参加しました。このイベントは、カナダのバンクーバーを拠点に展開される、国際的なファッションの才能を発掘し育成するためのプラットフォームです。特に今回のコレクションには、日本から神宮エミさんとるいこ堂さんが参加し、それぞれ独自の視点でデザインしたコレクションを披露しました。

Global Fashion Collectiveとは？

Global Fashion Collective（グローバルファッションコレクティブ）は、2017年に設立され、ファッションの未来を育成することを目指す組織です。各国のファッションウィークに合わせて新鋭デザイナーのショーケースを行い、国際的な舞台での機会を提供しています。この取り組みを通じて、世界中の多様な才能を集結させ、ファッション業界の未来に新しい風を吹き込むことが目的とされています。

日本からの出展者紹介

神宮エミのコレクション

神宮エミさんは、バルーンアートを用いた斬新なデザインで注目を浴びているデザイナーです。彼女のコレクション《DIVERSITY — ひとりひとりが持つ唯一無二の色と輝き》には、永遠ではないバルーンの特性を生かし、儚さと美しさを表現した作品が並びました。特に、モデルとして登場したのは、障がいや病を持ちながらも生きている方々で、彼女たち一人一人のストーリーがバルーンアートの煌めきと絡み合い、観客に深いメッセージを届けました。

神宮さんは「バルーンは一瞬の強い輝きを持つため、その儚さが人の心に永遠に残る」と語ります。このコレクションは、自身が舞台女優として活動していた頃の経験が影響し、バルーンアートの魅力を探求し続ける彼女の姿勢を映し出しています。

るいこ堂のコレクション

頼もしい仲間を持つるいこ堂さんは、日常の素晴らしさをテーマにしたコレクション《すばらしき日常 — 日本の年間行事》を発表しました。日本の四季折々の行事をスタイリッシュに表現した彼女のデザインには、可愛らしさと機能性が見事に融合しています。インパクトのあるデザインを追求し、新たな挑戦に臨む姿勢が印象的でした。

「人生はパーティー」だという信念のもと、日々の暮らしを彩る服作りに意欲を燃やしているるいこ堂さん。観客に感動を与え、個性豊かな作品を通じて日本の文化や行事の楽しさを伝えました。

ファッションへの情熱

両者に共通するのは、ファッションを通じて「多様性」や「喜び」を発信しようとする情熱です。神宮さんは、バルーンの一瞬の美しさを表現する中で、観客に自分自身の内面を見つめ直す機会を提供しています。一方、るいこ堂さんは日常に寄り添う作品を通じて、楽しさや喜びを共有し、色とりどりの世界を作り上げているのです。

未来へのビジョン

今シーズンの「Global Fashion Collective」は、アメリカ、カナダ、日本、アルゼンチン、UAEなど、異なる文化や価値観を持つデザイナーたちが集い、創造的なコレクションを披露しました。その中で、神宮エミさんとるいこ堂さんは、国際的な舞台での存在感を発揮し、今後の活動にも期待が寄せられます。

ファッションは単なる衣服を超えたメッセージを発信する手段であり、彼女たちのように多くの才能が一堂に会することで、さらに豊かな表現が生まれていくことでしょう。これからも彼女たちの挑戦から目が離せません。