大分の養殖魚を楽しむ!「かぼすヒラメ」料理教室
2025年10月11日、大分県内に住む小学4~6年生を対象に、一般社団法人うみらいふが「別府ちゃんと学ぶ!お魚探検クッキング」を開催しました。このプログラムは、子どもたちに魚をもっと好きになってもらい、家庭で魚料理が当たり前になるような新たなメニューを育てることを目的としています。
魚への関心を高めるプログラム
近年、魚離れが進む中、子どもたちに地元の魚、特に養殖魚である「かぼすヒラメ」に親しんでもらうための取り組みです。この日の料理教室では、佐伯市出身の料理研究家・園田寿さんが考案した「パリッとひらめき梅春巻」がメインテーマとなりました。この春巻きは、ヒラメの刺身を使い、チーズや大葉、梅を組み合わせてさっぱりと楽しめる一品です。魚嫌いの子どもにも喜ばれる味わいを追求しました。
興味を持ち始めた子どもたち
料理の前には、九州電力eキッチンおおいたでの座学が行われました。大分県立海洋科学高等学校の前田先生が、魚がどのようにして食卓に届くのか、養殖の課題などを分かりやすく解説。初めは緊張していた子どもたちも、先生のフレンドリーな雰囲気に引き込まれ、積極的に質問したり発表したりする場面が見られました。学ぶ楽しさを実感した瞬間です。
料理に挑戦!
座学の後は、いよいよ料理の時間。子どもたちは、仲間と協力しながら春巻きを作るため、楽しく食材を切ったり、料理のコツを教え合ったりしました。そして、全員揃って「いただきます!」と声を合わせ、出来上がった料理を味わいました。普段あまり魚料理に触れない子も、美味しそうに食べている姿を見て、魚に興味を持つきっかけになったようです。
参加者の声
参加した子どもたちや保護者からは、嬉しい感想がたくさん寄せられました。5年生の子どもは「お魚はあまり食べなかったけど、今日のはとても美味しかった」と笑顔で話し、短い間での成長を感じさせました。また、保護者からは「子どもが料理を楽しんでいる姿を見ることができて参加して良かった」という声も。次回のイベントへの期待感も高まっています。
海とともに生きるために
この取り組みは、日本財団の「海と日本プロジェクト」にもつながります。海の大切さを子どもたちに伝え、次世代へ美しい海を引き継ぐためのアクションが進行中です。しっかりとした海洋教育を通じて、地域の若者たちが自分ごととして捉え、行動するきっかけとなることが期待されています。これからも、大分県の豊かな海を守り続けるための活動にご注目ください。