コーセーが推進する環境に優しい化粧品の未来とは

株式会社コーセーが環境省の「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加し、業界団体や企業と連携して、化粧品業界の持続可能性を高める新たな取り組みを始めました。この事業は、消費者が脱炭素に貢献できる製品やサービスを選べる社会の実現を目指しており、製品ライフサイクル全体での温室効果ガス排出量の可視化が重要です。

カーボンフットプリントとは

カーボンフットプリント（CFP）は、製品やサービスのライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量を指します。これを「見える化」することで、消費者はより環境に優しい選択をしやすくなるのです。コーセーは、日本化粧品工業会と共に、このCFPに関する共通ルールの策定に取り組んでいます。

コーセーの取り組み

コーセーは、業界内での協力を通じて、実用的なCFPの算定ルールを確立し、そのデータを基にCO2排出量を把握し削減する具体策を実行する方針です。また、同社は「事業成長」と「持続可能な社会の実現」を両立させるために、バリューチェーン全体での取り組みを強化しています。これには、サプライヤーや消費者など、あらゆるステークホルダーとの連携が欠かせません。

サステナビリティ戦略のビジョン

コーセーは1991年より「美しい知恵人へ、地球へ。」という企業メッセージを掲げ、社会的課題の解決に向けた活動を推進してきました。2024年には「Vision for Lifelong Beauty Partner－Milestone2030」を策定し、社会・環境課題の解決と事業の永続性確保を目指したサステナビリティ戦略を設定しています。

この戦略に基づいて、2050年までのCO2排出削減目標を掲げ、再生可能エネルギーの導入やエネルギー使用の合理化に取り組んでいます。特に商品のCFP算定を通じて、CO2排出量の見える化を促進し、消費者にとっての選択肢を広げることが目標です。