株式会社I-neが新たに設立した研究所が切り開くイノベーションの未来
株式会社I-ne(アイエヌイー)が、日本初の研究所「日本美科学研究所(JBIST)」を2025年に設立しました。この研究所は、同社の強みであるファブレス体制を活かし、従来の研究開発(R&D)とは一線を画す「ファブレス型R&D」を実現します。
設立の背景と目的
これまでのR&Dは、特許技術や独自成分によって企業の競争力を高めてきました。しかし、自社工場を持つことで開発やコストの面での柔軟性が欠けることもあります。I-neは、その特性を克服するため、ファブレスのノウハウと強力なOEM・ODMパートナーとのネットワークを駆使し、市場創造型の開発体制を作り上げました。
JBISTでは、独自の差別化技術や処方のプロトタイプ開発は自社で行い、製剤化や量産はOEM・ODMパートナーと連携します。これにより、大規模な設備投資を必要とせず、質の高い商品開発が可能に。
JBISTの独自性
JBISTは、マーケティングと研究開発を融合させることで、「生活者インサイト」に基づいた研究テーマを設計します。これにより、社長直下の迅速な意思決定が可能となり、消費者に選ばれ続ける商品づくりが支援されます。具体的な取り組みには、高品質な商品開発、多様なパートナーとの共創、タイムリーで柔軟な商品開発体制の構築が含まれます。
今後の展望
2026年からは、JBISTの研究成果が市場に投入される予定です。併設されたインハウスラボを利用して、迅速なプロトタイピングや検証が行われます。また、社内外との協力を強化するために「コンソーシアム」体制も導入し、専門知識を有する外部パートナーとも連携しながらユニークな開発を進めます。
特に注目すべきは、最先端のAI技術を取り入れたライトアセット型R&Dの実現です。これにより、少数精鋭のチームでも高い効率と創造性を発揮できる体制が整います。
日本美科学研究所の概要
日本美科学研究所は、2025年8月1日に設立され、東京都江東区に位置しています。所長には、ポーラ化成工業での豊富な経験を持つ竹内啓貴氏が就任。彼は、市場を驚かせたシワ改善医薬部外品「リンクルショット」の開発にも関与しており、豊富な研究背景と実績を持っています。
会社概要
株式会社I-neは、2007年に設立された企業で、大阪を拠点にしています。代表取締役社長の大西洋平氏が率いる同社は、BOTANISTやSALONIAなど、さまざまな人気ブランドを展開しています。
JBISTの設立により、I-neは今後ますます革新的な商品を生み出すことが期待されています。注目の研究所での活動から目が離せません。