尾張仏具の未来を切り開くプロジェクト始動
愛知県名古屋市で400年以上の歴史を誇る伝統工芸、「尾張仏具・名古屋仏壇」。この貴重な技術を持つ職人たちが結集したグループ、「THE ARTISAN+(ジ・アルチザンプラス)」が、ついにクラウドファンディングを開始します。このプロジェクトは、2025年4月22日から「READYFOR」にてスタートし、世界に向けて尾張仏具の魅力を発信することを目指します。
伝統を受け継ぐ職人たち
「尾張仏具」は、名古屋城の築城を機に発展し、木曽檜を使用した美しい漆塗りや金箔仕上げが特徴です。しかし、現代社会では需要の減少や後継者不足といった課題も浮上してきました。
「THE ARTISAN+」は、そんな危機的状況を打破するために集まった職人たちのグループで、8名の技術者がそれぞれの特技を生かしていく取り組みを行っています。彼らの目指すところは、伝統技術の継承に加え、現代のライフスタイルにマッチした新商品の開発です。
新たな挑戦「JIZO」の開発
今回のプロジェクトの一環として開発される新商品「JIZO」は、伝統的な素材である国産桧や漆、金箔を使用したアイテムで、インテリアとしても祈りの品としても活用できるようデザインされています。この商品は、お顔の角度によって表情が変わる独特な特徴も持っています。
国際展示会への出展
「THE ARTISAN+」の大きな目標は、ニューヨークで開催される国際的な展示会「SHOPPE OBJECT」への出展です。この展示会は2025年8月3日から8月5日の期間で行われ、日本の美と技術を世界に発信する貴重な場となります。尾張仏具の優れた技術が国際的な舞台でどのように評価されるかが期待されています。
クラウドファンディングの目的
プロジェクトの主要な目的は、尾張仏具の伝統技術を後世に残すことと、新商品の開発を行いながら、国内外へその魅力を発信することです。また、若手職人の育成も重要な取り組みの一つとなっています。クラウドファンディングの目標金額は30万円で、この資金はニューヨークへの出展費用などに使用されます。
リターンアイテムの魅力
支援者には感謝の気持ちを込めた手紙や、職人が手掛けた特別なてぬぐい、オリジナルTシャツなど、さまざまなリターンが用意されています。また、工房体験や特別仕様の「JIZO」をお届けするなど、支援者に直接触れ合える機会も提供されます。
尾張仏具の魅力を体感し、未来を築く一歩に参加できるこのチャンスをお見逃しなく!
伝統工芸の未来へ
「THE ARTISAN+」の今後の展開にも目が離せません。ニューヨークの展示会を皮切りに、国内外への情報発信を強化し、職人技術を駆使した新たな商品展開や、次世代への職人育成を積極的に進めていく予定です。尾張仏具が目指す未来、その全貌が明らかになる瞬間を共に見届けましょう。