ステナスの取り組み
2026-04-07 13:21:22

食品ロス削減に向けた新しい取り組み、ステナスの実証実験結果とは?

食品ロス削減に向けた新しい取り組み、ステナスの実証実験結果とは?



日本国内では、食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品が多く存在します。その一方で、食に困っている家庭や団体も少なくありません。そこで、一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(SFA)は、ネッスー株式会社、株式会社ライフコーポレーション、株式会社東急ストアとの連携により、食品ロスとこどもの貧困という二つの課題に取り組む食品マッチングプラットフォーム「ステナス」を立ち上げました。この取り組みは環境省のモデル事業としても採択され、2025年の10月から11月にかけて実証実験が行われました。

ステナスって何?



ステナスは、スーパーマーケットなどで販売できなくなった生鮮食品や日用品を、必要としている家庭や団体に届ける仕組みです。ひとり親世帯、奨学金を受給している学生、こども食堂といった受益者に対して、食べられるが販売不可となった商品をリアルタイムでマッチングし、提供します。このプロジェクトは、食品ロスの問題解決を目指すだけでなく、経済的に困難を抱える家庭の食生活の改善にも寄与しています。

実証実験の具体的な取り組み



実証実験は、ライフと東急ストアの指定された店舗で行われ、対象商品は期限が当日中の農産品や日配食品、加工肉、さらにはインストアで製造されるパンなどです。価格は通常の60〜75%引きで提供し、児童扶養手当受給や奨学金の受給者の場合はさらに50%引きの特別料金での購入が可能です。このように、「ソーシャル・プライシング」という考え方を取り入れることで、支援が必要な方々が手軽に利用できる仕組みとなっています。

実証実験の成果



実証期間中には428名が利用登録し、そのうち82名が実際に商品を購入しました。特に目を引くのは、プラットフォーム上でマッチングした食品の平均42%が実際に取引されたことです。また、インストアベーカリーのマッチング率は86%、加工肉は66%と非常に高い結果が得られ、店舗別ではライフ西蒲田店の最終週のマッチング率は77.9%を記録しました。

利用者の中からは嬉しいエピソードも多く寄せられています。普段は高くて手が出なかった新鮮な魚やフルーツを手にすることができ、子供たちが「美味しい!」と喜んで食べてくれたという声や、お得に購入できたことで栄養満点の食事にすることができたという体験が多く報告されています。また、普段の献立や予算で悩むことが減り、家族との時間が増えたという嬉しい変化もありました。

今後への展望



SFAは今後も、食品ロス削減だけでなく、食の不均衡に苦しむ方々を支援するプロジェクトを続けていく方針です。食品ロスの削減やこどもの貧困解消といった課題への取り組みは、社会全体に広がりを見せる重要なテーマです。私たち一人一人が意識して取り組むことで、より良い未来を築くことができるのではないでしょうか。

この実証実験の結果は、今後のモデル化に向けた貴重なデータとして活用されます。食品ロスの削減と、すべての子供たちが平等に食を享受できる未来を目指して、私たちもこの取り組みに関心を持ち、自らできるアクションに繋げていくことが大切です。


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