カレーで学ぶ共生と持続可能な未来
愛知県刈谷市で、斬新な取り組みが進められています。トヨタ車体株式会社と、刈谷市立富士松中学校の特別支援学級・ボランティア部の生徒たちが一丸となって、食品ロス削減を目指す新しいレトルトカレー『ごろっとさつまいもカレー』を開発しました。このプロジェクトは、地域社会や学校、企業が連携して進める「福祉共生」という考え方に基づいています。共同企画の背景には、若者たちが食品ロス削減に貢献できる方法を模索しながら、実践的な学びを得られるという意義があります。
事業の趣旨とは
この企画に参加した20名の生徒たちは、カレー作りを通して、コミュニケーション能力や協働力を高めるだけでなく、地域の食材や社会的課題についても深く考える機会を得ました。生徒たちは使用する食材について活発に意見を交わし、またパッケージデザインやカラーについても自らのアイデアを盛り込むなど、開発プロセスを全て体験しました。こうして生まれたカレーは、ただの料理ではなく、地域の絆や持続可能な社会に向けた意識を育むプロダクトにすることが目的です。
地域食材の活用によるフードロス対策
『ごろっとさつまいもカレー』のメイン食材は、トヨタ車体が運営する「刈谷ふれ愛パーク」で採れた新鮮なさつまいもです。また、富士松中学校の生徒たちが育てた規格外品のナスやトマト、にんにくも活用され、持続可能なフードシステムの構築に寄与しています。また、隠し味には社会福祉法人 觀寿々会の刈谷市つくし作業所で栽培された菊芋のパウダーを使用しており、無駄を最小限に抑えた素晴らしいカレーが完成しました。
商品情報
このカレーは、2025年11月16日(日)に「TABふれあい フェス」で数量限定(600円税込)として販売されます。フェスの開催場所はトヨタ車体 刈谷ふれ愛パークで、時間は午前9時から午後2時まで。多くの来場者がこのカレーを味わえることを期待しています。また、商品はMOTTAINAI BATON公式オンラインショップでも購入可能ですが、数量限定での販売となるため、早めのご購入をお勧めします。
MOTTAINAI BATONの取り組み
MOTTAINAI BATON株式会社は、食品ロスをテーマにしたレトルトカレーの販売を通じて、社会的責任を果たしていく企業です。代表の目取眞興明氏は、持続可能な社会の実現に向けた活動に情熱を注ぎ込んでいます。彼らは食品ロスを防ぐだけではなく、SDGsの目標とも一致する取り組みを進め、より多くの人々に意識を広めていくことを目指しています。今後も、このような地域との共同プロジェクトが続くことを期待します。