新埜康平が描く映画のような風景。静岡初個展「A Movie Script」で感動を体験しよう

新埜康平の世界へようこそ

2025年の夏、静岡市に新たなアートの息吹が吹き込まれます。人気日本画家、新埜康平（Kohei Arano）による初個展「A Movie Script」が松坂屋静岡店で開催されることが決定しました。本展は2025年8月27日から9月2日までの間、アートと映画、その両方の世界観を融合させた作品が展示されます。

気鋭の作品は、映画や漫画の画面構成を取り入れた「be kind rewind」シリーズや、日常の中に突如として現れるUFOを描いた「Science Fiction」シリーズを含み、多彩な表現が楽しめます。また、初めて公開される「A Movie Script #1」もお楽しみの一つ。これらの作品では、生活の中に潜む映画的瞬間を捉え、観客に新たな視点を提供します。

物語が漂う作品たち

新埜康平は、自身の日常からインスピレーションを得て絵画を制作しています。「生活の中の普遍的な情景を、まるで映画のワンシーンのように表現しました」という言葉通り、彼の作品は、ただの風景ではなく、その中に物語や感情が込められているのです。例えば、交差点でふと目にする夏の空や、対向車線のヘッドライトが描く光の線など、小さな変化が大きな物語を紡ぎ出す様子を見事に表現しています。

日本画材へのこだわり

本展では日本画材にこだわり、箔や和紙など、自然や季節の中で手に入る素材を用いています。これにより、観賞者は作品の変化と共に自身の生活の変化も感じることができるでしょう。また、作品は鑑賞者の暮らしの中でさりげなく寄り添うことを目指しており、アートの持つ力を再確認させてくれます。

アーティストへのインタビュー

「作品を通じて、日々の風景や出来事の中に、映画のような感覚をあたえることができればと思っています」と語る新埜康平は、東京で育ち、ストリートカルチャーや90年代の映画に影響を受けて作品を制作しています。彼の描く情景は、匿名の人物や短いストーリー性を持ったシーンで構成されており、観る人々に新たな発見を提供しています。