バルセロナでの音楽とAIの融合を探る
2025年7月2日、一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)のビジネスセミナー「AI×音楽 Vol.2」が開催されました。このセミナーでは、世界最大の音楽フェス「ソナー」(Sónar)で体験したAIと音楽の最新情報がシェアされ、特にAIが音楽業界に与える影響について掘り下げられました。
ソナーの魅力
ソナーは、毎年スペインのバルセロナで行われる音楽フェスティバルで、音楽だけでなく、テクノロジーやビジネスに関するカンファレンスが同時に行われます。このイベントでは、創造性の新たな表現方法が紹介され、多くのイノベーションが生まれています。*
このセミナーのモデレーターとして登場したのは、有限会社FLYMUSIC代表取締役の脇田敬氏です。彼は自身の長年の経験を活かして、AI時代の音楽ビジネスの新しい形を探るための議論を率いました。
パネリストたちの貴重な知見
DCAJセミナーでは、2人のパネリストが招かれました。まず、音楽プロデューサーであり、エンターテック・エバンジェリストとして知られる山口哲一氏が登場。彼は、AI技術の進展がどのように音楽制作のプロセスを変革しているのか、そしてそれがアーティストやクリエイターにとってどんな新たな可能性をもたらすのかを語りました。
次に、ANYTHING GOESの代表取締役で、プロデューサーとして多くのヒット曲を手掛ける浅田祐介氏が参加。彼は、AIによる音楽制作の現状や、今後の展望について非常に興味深いケーススタディを紹介しました。
AIと音楽の融合の未来
セミナーでは、AIと音楽の融合についてのさまざまな視点が共有され、特に日本独自の哲学「わびさび」を音楽技術にどう反映させていくかについても触れられました。このトピックは、参加者にとって特に魅力的だったようです。日本の文化や独自の美意識をどのようにテクノロジーと組み合わせて新しい音楽を生み出すか、皆が熱心に耳を傾けていました。
また、今後の「ソナー神戸」開催に向けての話題も盛り上がりを見せました。AIと音楽が密接に結びつくことで、音楽業界全体の流れがどのように変わるのか、これからの音楽シーンの変貌が楽しみです。
参加者からの反響
質疑応答の時間には、多くの参加者が自らの疑問や意見を述べ、アクティブな議論が展開されました。これは、音楽業界に限らず、さまざまなクリエイティブ分野で活躍する人々にとっても有意義な時間だったことでしょう。
今後、DCAJでは引き続き音楽とテクノロジーの融合に関するイベントを開催し、業界の新しい可能性を探っていく予定です。興味のある方はぜひ次回のセミナーにも参加してみてください!
最後に
AIと音楽の関係は、これからますます重要となっていくことでしょう。このセミナーを通じて、音楽の未来に希望を抱くことができました。音楽が持つ文化的価値と、AIの可能性を結びつけることで、新しいクリエイティブな環境が生まれることを期待しています。