フェンディ カーサがミラノデザインウィークに登場
2025年のミラノデザインウィークで発表された「フェンディ カーサ(FENDI Casa)」の新作は、ブランドの独自の美学を大いに反映した作品群です。フェンディの長い歴史の中で培われてきたクラフツマンシップを基に、革新的な素材や仕上げに挑戦する姿勢が、今年のコレクションの大きなテーマとなっています。 その中で、タイムレスな美しさと現代的なデザインを見事に融合させる試みがなされており、見た者を魅了しています。
新作コレクションのハイライト
コレクションには、アイコニックなデザインに革新を加えたアイテムがずらりと並んでいます。「レイター(Later)」ソファは、物質的な重厚感と精神的な軽やかさを融合させたモジュール式のシーティングシステムで、そのフォルムはローマ本社の素晴らしい建築をインスパイアしたもの。両側から包み込むようなアーチが心に優しさをもたらし、どんなインテリアにも相性抜群です。
特に、シルヴィア・フェンディによる若いデザイナー、ルイス・ケメノエとのコラボレーションが注目されます。彼の作品が展示されたフェンディ カーサブティックは、イタリアのアイコニックなスカラ広場に位置し、美しいウィンドウディスプレイが訪れる人々を引き寄せています。ケメノエは、素材の裁断技法やレザークラフトの極みを生かした作品を通じて、時代を超えたクリエイティビティを発揮しています。
インテリアデザインの革新
インテリアのデザインも非常にユニークです。マンゾーニ通りに面した部分では、メタリックな素材や豪華さが強調され、ヴェルディ通りに面した部分はよりオーガニックな形状と自然の質感が溢れています。この両者のコントラストが、視覚的にも心地よいストーリーを生み出し、訪れた人々に深い印象を与えるでしょう。
新作の中には柔らかなラインとスタイリッシュな形状を持つ「ツイスト(Twist)」チェアも含まれています。このチェアは、アームレストの形状が波のようにしなやかで、日常的なリラクゼーションを実現すると同時に、インテリアにエレガンスを与えます。
「フェンディ カバー(FENDI Cover)」のソファは、ファッションを意識した柔らかいラインでデザインされ、さまざまなスタイルに合わせやすいという特長があります。ファブリックやレザーといった素材の選び方、色合いなど、細かなディテールまでもフェンディらしさを全面に押し出しています。
既存製品のアップデート
さらに、既存のプロダクトラインにも多数の新作が登場しています。例えば、ヨナス・ファン・プットによる「ルナー(Lunar)」コーヒーテーブルが新しいダイニングテーブルバージョンとベッドサイドテーブルとして拡張され、新たな魅力を持っています。
心に残るデザインに加え、それぞれの新作にはファッションとデザインの交差点が見事に表現されています。フィルムや照明、テクスチャーによって引き出されたインスピレーションは、私たちの暮らしを豊かにし、今まで以上に美しい空間を作り出すでしょう。これからのフェンディの展開がますます楽しみです。