抗シミ因子sFRP1
2025-09-19 12:39:12

新たな抗シミ因子「sFRP1」の発見とその応用への期待

新たな抗シミ因子「sFRP1」の発見とその応用への期待



株式会社コーセーが行った研究により、真皮に存在する抗シミ因子「sFRP1」が新たに発見されました。この発見は、シミの形成メカニズムの理解を深めるものであり、今後のスキンケア製品開発に大きく貢献することが期待されています。

シミの原因とこれまでのアプローチ


肌にできるシミや色ムラは、多くの人にとっての悩みの種です。これに対しては、これまで主に紫外線や加齢が原因とされ、表皮レベルでの治療がメインでした。美白化粧品やレーザー治療がその代表です。しかし、これらは一時的な効果しか得られないことも多く、再発を防ぐための新たなアプローチが求められていました。

真皮の細胞老化と「sFRP1」の役割


本研究では、真皮の細胞老化がシミ形成に与える影響を調査しました。その結果、真皮の線維芽細胞から分泌される「sFRP1」がシミの発生に重要な役割を果たすことが判明しました。この因子が減少すると、メラニンが過剰に生成されることが確認されました。

研究では、シミのある肌と健常な肌から得られた真皮を対象に1万8,812種類の遺伝子の発現量を解析。シミ部位の真皮では、「sFRP1」の発現が著しく減少していることがわかりました。

「sFRP1」が解明する色素沈着のメカニズム


「sFRP1」がどのようにシミ形成に関わるのかを知るために、メラノサイトに「sFRP1」を添加した実験が行われました。その結果、メラノサイトの活性化が抑制され、色素沈着も減少。このことから「sFRP1」は強力な抗シミ因子であることが証明されました。

グリーンルイボスエキスの効果


さらに注目すべきは、グリーンルイボスエキスが「sFRP1」の分泌を増加させることが判明した点です。ルイボスの未発酵全草から得られるこのエキスは、ポリフェノールが豊富で、抗酸化作用や抗炎症作用が期待される成分でもあるため、美肌効果が注目されています。実験でグリーンルイボスエキスを使うことで「sFRP1」の発現が有意に上昇することが確認され、シミ対策に新たな道が開けました。

未来への展望


この研究成果は、過去のシミケアの常識を覆すものであり、真皮における新たなアプローチを提供します。今後、化粧品にこの知見を取り入れることで、より効果的なシミ対策が可能になると考えられます。肌悩みの解決に繋がる新しい成分の開発や研究が今後も続くことで、より多くの人に自信を持ってもらうためのサポートを行っていきます。


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