中国映画界の名匠、ドゥ・ジエが長編監督デビュー
中国映画界で活躍してきた撮影監督、ドゥ・ジエが待望の長編映画『椰子の高さ』で日本に登場します。この作品は2026年2月6日からアップリンク吉祥寺を皮切りに全国で順次公開される予定です。作品公開に先立ち、ポスタービジュアルも解禁され、多くの映画ファンの注目を集めています。
ドゥ・ジエ監督の新たな挑戦
ドゥ・ジエ監督は、中国の映画『唐人街探偵』シリーズなどで知られる撮影監督として名を馳せてきました。今回は、彼自身が監督、脚本、撮影、美術、編集を手掛けた意欲作であり、全ての工程に自身の手を加えたことで、特別な作品になっています。彼が描く映像には、日本の美しさと彼自身の視点が融合しており、まるで一篇の詩のような世界観を醸し出しています。
四国の風景と交錯する出会い
物語の舞台は、日本の四国最南端、足摺岬。美しい自然に囲まれながらも、自殺の名所としても知られるこの地で、愛する人を失った男性と新婚旅行を控えた女性が運命的に出会います。主人公の菅元(すがもと)は、恋人との約束を果たすために向かったその地で、持田という男性と関わりを持つことになります。二人はそれぞれ孤独や失望を抱えつつも、自らの再生の道を見つけ出そうとします。
この物語は、強烈な感情と共鳴を持つうえに、観る人に自らの経験や感情を重ねることを促します。特に「孤独」と「再生」がテーマとなる作品は、多くの人々に共感をもたらすことでしょう。
国際映画祭での高評価
『椰子の高さ』は、2024年9月に釜山国際映画祭で初上映される予定で、東京フィルメックスでもジャパンプレミアを果たします。さらに、国際的な映画祭で高評価を受けており、2025年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)での上映も決まっています。これにより、作品の世界観が多くの人々に広がることが期待されています。
クラウドファンディングによる支援
また、ドゥ・ジエ監督の”作家としての表現”を広めるためのクラウドファンディングもスタートしました。目標金額120万円を掲げ、全国への拡大上映を目指しています。支援者には、監督やキャストサイン入りパンフレットやオリジナルグッズの提供などが用意されています。
まとめ
『椰子の高さ』は、ドゥ・ジエ監督の日本初の長編にして、深いメッセージ性を持つ作品です。観る者に自身の感情や経験を反映させ、映画を通じて新たな視点を得るきっかけを提供します。日本での公開を心待ちにしている多くの映画ファンにとって、この作品は見逃せない一作になるでしょう。映画『椰子の高さ』を劇場でぜひご覧ください。