音楽をもっと身近に、バリアフリー楽器「かんぷれ」登場
メロディを奏でる楽しさを、すべての人に届けることを目指した新しい楽器「かんぷれ」(KANTAN Play core)が、2025年5月下旬に正式発売されることになりました。この製品の完成発表会が2025年4月28日に+NARU NIHONBASHIで開催されます。
「かんぷれ」とは?
「かんぷれ」は、携帯型の音楽ガジェットで、サイズは手のひらに収まるほど。外出先でも、自宅でも気軽に音楽を楽しめるように設計されています。特に、障害を持つ方が利用しやすいようにデザインされており、楽器の敷居が低く、すぐに生演奏を体験できます。
簡単に弾ける!「KANTANミュージック」システム
この楽器の大きな特徴は、国際特許取得済みの「KANTANミュージック」システムです。楽譜には楽器を弾くためのコード記号の代わりに、数字(度数・ディグリー)が使われています。これにより、楽器未経験者でも簡単に演奏を始められます。さらに、専用アプリ「KANTAN コード」を活用すれば、数十万曲の楽譜を無料で入手可能。
同時演奏体験
「かんぷれ」を使えば、指1本でドラムやギターなど、最大6種類の楽器を同時演奏することができます。バンドのような厚みのある音楽体験を一人でも楽しむことができるのです。この新しい体験は、音楽制作や演奏を貪欲に楽しむ方々に喜ばれることでしょう。
音楽制作も自由に
もちろん、演奏だけでなく音楽制作も可能です。自動演奏機能を使って、ジャンルとコードを選ぶだけで伴奏が簡単に完成します。また、内蔵された多彩なフレーズを自由に編集できるため、自分だけのオリジナル作品を創り出すこともできます。
拡張性とカスタマイズ
「かんぷれ」は、USBやBluetooth、Wi-Fi、Groveポートによって外部デバイスと連携が可能です。センサーやボタンを追加することで、自由な操作スタイルの楽器にカスタマイズできます。プログラムはオープンソースなので、機能の追加や変更も自在です。
障害者向けカスタマイズ
特に注目したいのは、障害のある方々ためのカスタマイズ可能な機能です。様々なスイッチやセンサーを接続し、個々のニーズに合わせた演奏方法を実現できるようになっています。この柔軟性が「かんぷれ」の最大の魅力と言えます。
音楽フェスへの出演
さらに感動的なニュースとして、本製品のアクセシビリティアドバイザーである山下智子さんが、今春の音楽フェスに出演することが決定しました。彼女は生まれつき重度の脳性麻痺を持ちながらも、音楽に情熱を持って取り組んでいます。
イベント名は「Various Values OMIHACHIMAN 2025」、日程は4月20日、滋賀県近江八幡市の運動公園でのオープニングアクトとして演奏します。山下さんの挑戦は、多くの人々に勇気と希望を与えることでしょう。
開発元について
この革新的な楽器の開発元であるInstaChord株式会社は、「すべての人が楽器を弾ける世界をつくる」を理念に、ユニバーサルデザインに基づく電子楽器を開発しています。代表のゆーいち(永田雄一)は、自身が楽器演奏に苦手意識を持っていた経験を生かして、音楽がもっと身近に感じられるツールを世に広めることに挑んでいます。
製品情報
- - 製品名: KANTAN Play core -かんぷれ-
- - 価格: 33,000円(税込)
- - 発売日: 2025年5月下旬(未定)
- - 開発販売元: InstaChord株式会社(東京都目黒区)
- - 製造元: M5Stack Technology Co., Ltd (中国広東省深圳市)
自ら音楽を奏でたいと願う全ての人々に、かんぷれが新たな可能性を提供することを期待しています。