飯能市の新しいシェアスペース「偏愛デパートメント・やまにわ」
埼玉県飯能市本町に2025年12月、シェアスペース「偏愛デパートメント・やまにわ」がオープンします。この施設は、個人の“好き”を形にすることを目指しています。運営を担当するのは、地域の空き店舗の再生やメディア運営を手掛ける株式会社Akinaiです。このプロジェクトのテーマは「偏愛がまちをおもしろくする」。つまり、自分の好きなことを通じて、地域を盛り上げることを目的としています。
偏愛と商いが融合した小さな商店街
「偏愛デパートメント・やまにわ」は元鋼材店をリノベーションして作られる複合施設です。店舗、アトリエ、オフィス、喫茶スペース、製造許可付きのシェアキッチンなど、多彩なスペースが設けられています。最大で18の事業者が入居できるこの場所は、商業活動を通じて自己実現を目指す人々にとって理想的な場です。入居者は最長3年間ここでビジネスを展開し、その後は飯能市内の空き店舗に独立出店することを目指します。
この「やまにわ」の魅力は、収益性ではなく“偏愛”を重視していることです。すなわち、個々の情熱やこだわりを持ち、そのテーマを商業活動に生かすことが求められます。「素敵な人は、自分の偏愛を持っている」という理念のもと、この場所は多くの情熱を社会に発信する役割を果たすのです。
1階にはブックカフェや店舗が揃う
施設は2階建てで、1階にはブックカフェやショップスペースが設けられます。接客を主とする3つの店舗が入居予定で、地域の人々に親しみやすい場を提供することを目指しています。また、1階の奥にはシェアキッチンやアトリエがあり、クリエイターたちの活動をサポートします。2階には共用スペースやシェアオフィスも計画されており、コラボレーションやアイデアの創出を促進します。
飯能市の新しい価値観とその支援
飯能市は、都心から電車で約1時間の距離にあり、自然環境と都市生活が融合しています。特に子育て世代の移住が多く、自分のペースで新しいスタートを切れる場所とされています。「やまにわ」は、こうした新しい価値観を持つ人々の「初めてのお店」を支援し、地域とのつながりを深めることを目的としています。多様な事業者が集まり、地域の一員としての役割を果たすことで、より魅力的な街づくりを推進します。
施設には、現役ブルワーが経営する「本とビール・カモシカ」や、カレー、タイマッサージ、グラノーラ、レジンアートなど、実に多彩な業態が入居する予定です。これにより、訪れる人々は多様な文化や体験を楽しむことができるでしょう。
入居者募集と運営会社の概要
「やまにわ」では、入居者を募集しています。最短で3か月、最大で3年間の入居期間が設けられ、シェアスペースは月額30,000円(税別)、個室は40,000円(税別)、シェアキッチンは25,000円(税別)で提供されます。所在地は埼玉県飯能市本町1-9です。興味のある方は株式会社Akinaiにお問合せください。
また、飯能の街の活性化を目指し、クラウドファンディングの企画も進行中です。この新たなプロジェクトの成功には、多くの人々の参加と応援が必要です。地元をより良くするために力を合わせましょう。
最後に
この事業は、埼玉県商業・サービス産業支援課の支援を受けており、地域の商店街の賑わい創出に大いに寄与しています。「偏愛デパートメント・やまにわ」が新しいビジネスの起点となり、地域の人々に愛される場所へと成長することを期待しています。