生姜の未来を変える!前川製作所の自動化技術とあさのの挑戦
高知県香美市に本社を構える株式会社あさのは、1950年に創業以来、年間約1万トンの生姜を取り扱う生姜加工のリーディングカンパニーとして知られています。生姜加工だけでなく、冷凍生姜やおろし生姜といった多種多様な製品を生産し、地域の契約農家と連携しながら「特別栽培生姜」を育てることで、高品質で安全な商品を提供しています。このたびあさのが、株式会社前川製作所の自動投入搬出型連続式急速凍結装置「Tak-Auto」を導入した背景や、その結果について詳しくお伝えします。
自動化への道のり
あさのが「Tak-Auto」を導入することとなったのは、従業員の働きやすさを考慮した結果でした。導入前は、冷凍倉庫での緩慢凍結方式に依存しており、毎日約11名の従業員が重い台車を運ぶという過酷な作業に従事していました。これでは、体力的な負担が大きく、人手不足の中では女性社員が中心となって働く難しさがあることが課題でした。
松本氏や長野氏は、製品の品質保持についても懸念を抱えていました。緩慢凍結による細胞破壊で生じるドリップが原因で、製品の見た目や鮮度が損なわれることが多かったのです。また、固定概念にとらわれず製造工程を見直す「TD会議」の活動が発端となり、自動化を進めることを決意しました。
「Tak-Auto」の導入とその効果
「Tak-Auto」の導入が実現すると、現場からは「とにかく楽になった」という声が続出しました。作業が自動化され、製品の袋詰めから凍結、パレタイジングまでがスムーズに流れるようになり、少人数での作業が可能になりました。また、生産ラインが柔軟に対応できるようになったことで、繁忙期の対応も格段に向上しました。
品質面でも大きな改善を見せ、凍結方式の変更により製品表面が平らになり、梱包作業も効率的に行えるようになりました。驚くことに、ドリップ量が従来の25%から20%へと約5%も減少し、品証からも「粒感が良くなった」との評価を得ています。
持続可能な選択と今後の展望
加えて、あさのはマエカワ製品の導入で自然冷媒冷凍機「NewTon」の採用も進めました。環境に配慮した選択を行った背景には、地球温暖化問題への意識があったと松本氏は語ります。イニシャルコストにとらわれず、社会貢献を意識した選択が今後の事業発展にもつながると考えています。
今後、あさのは新製品の開発を進め、生姜だけでなく玉ねぎやジャガイモの取り扱いも検討しています。そして、マエカワに求める支援として、ユーザー視点に立った提案を挙げており、両社の協力体制が今後のビジョンにも影響を与えることでしょう。
最後に、あさのは引き続き、農家との連携を強化し、フードロス削減や農家の利益向上に貢献する姿勢を示しています。これからも高品質な製品を提供するために、持続可能な方法で事業を展開するあさのに注目が集まります。