AIとメンズメイクが交わる新時代の到来
2025年6月4日、東京でメンズビューティー革命の一端が明らかになりました。メンズメイク専門店「イケメン製作所」が、独自開発のAI技術「A.I.A.M(アイアム)」を正式にリリースしました。これは、誤差1ミリという驚異的な精度でメンズメイクを実現する新たな試みです。
メンズ美容の未来はAIに託す
イケメン製作所は2017年に設立して以来、メンズ美容の普及に取り組み、累計で14万4000人以上の顧客を迎えてきました。その中で、数々のメディアにも取り上げられ、オーダーメイドの眉デザインなどで高い評価を得てきました。
A.I.A.Mがもたらす3つの革新は、メンズ美容の新たな基準を築くことを目的にしています。これにより、これまでの「主観」に頼るスタイルから、AIに基づく「客観」に基づくサービスへと進化します。
1. 客観的な美のテンプレート
AIは、過去に施術を受けた12万人のデータを用いて、様々な印象(優しさ、頼りがい、清潔感など)の最大公約数を算出します。これにより、個々の主観に依存せず、誰もが納得できる美の基準を提供します。
2. 骨格に合ったデザイン
目や眉、骨格の関係を3Dで理解し、個々の顔に最適化された眉デザインを提供。これにより、各々の特徴を生かしたスタイリングが可能になります。
3. 誤差1ミリの施術ガイド
施術中、AIがデザインを顔に投影し、施術者はそれをトレースします。この方法によって、誤差1ミリという驚異的な再現精度が実現されています。これにより、過去の「左右差が気になる」「オーダー通りにならなかった」といった課題が解決に向かいます。
眉を整えて新しき男の美しさを手に入れよう
「眉を整えれば生き方も変わる」。イケメン製作所のコンセプトはこれに基づいており、新たなメンズ美容の文化を作り上げる原動力となっています。ただの「お手入れ」ではなく、自分を大切にする感覚を芽生えさせることが目指されています。
AIの必要性と未来の展望
2018年の調査では、顧客から「オーダー通りにならない」という声が多くありました。これを受け、AIによる補正に取り組むことが決定され、約7年と2億円を投じて完成されたのがA.I.A.Mです。2024年12月から実際の現場でのテストが行われ、2025年6月に正式導入されます。
他社との差別化要因
A.I.A.Mは、特許出願済みの独自技術を基にしています。顔の深度情報を3Dで解析したり、施術のズレを補正する技術などが含まれ、通常は同様の技術を開発するには多くの時間と費用がかかるとされています。今後、この技術がメンズメイクの新たなスタンダードとして確立されることでしょう。
さらなる進化を目指して
2025年の下半期には、他の美容師やサロンにもこの技術が提供される予定で、次第にヘア・メイク全般へと応用が広がる見通しです。さらに、5年以内に東京証券取引所でのIPOも視野に入れています。AIと美容という新たな分野での成長が期待されています。
経営者のビジョン
「A.I.A.Mによって美容業界を1000年進化させる」、と語るのは代表取締役CEOの手塚拓海氏。AIが提供する新たな可能性により、美容業界に革命を起こす展望について強い信念を持っています。これからのメンズ美容の未来がどのように展開されるのか、目が離せません。