眉毛施術業界が抱える課題と未来への希望を語るフォーラム開催
2025年11月19日、株式会社JULIA IVYの代表である福井仁美が、一般社団法人全国ヘルスケアサービス産業協会(JHCI)主催の「職域を守るフォーラム」に登壇しました。このフォーラムでは、国内1380億円とも言われる眉毛施術市場についての課題が話し合われ、政策への具体的な提案が行われました。イベントには、国会議員の野田聖子氏をはじめとする多くの参加者が集まり、施術に関連する法律の現状や必要な制度整備について議論を交わしました。
フォーラムの意義と概要
「職域を守るフォーラム」は、エステティックサロンやジム、治療院など約3,700名が加盟するJHCIと、2023年11月に発足した健康美容産業振興議員連盟が共催しました。このフォーラムは、美容・ヘルスケア産業全体の問題を政治と産業界が直接対話する貴重な機会として設計され、現場からの声を議論の中心に据えました。
JHCIと健康美容産業振興議員連盟の役割
JHCIは、2020年に設立され、産業界の意見を政策に伝える活動をしてきました。議員連盟は、2023年に設立されたばかりで、健康美容産業の向上を目指しています。これらの活動を通じて、美容系施術の質の向上と、それに伴う法整備が必要であることが改めて確認されました。
施術業界の抱える3つの課題
福井仁美氏の発言を基に、眉毛施術をはじめとする美容業界が直面している課題は以下の3点です。
1.
法制度の曖昧さ:地域ごとに異なる保健所の判断により、同じ施術でもサービスの提供が難しいケースが続出。これが投資への不安や市場成長の障害となっています。
2.
昭和期の法体系との不整合:現行の美容関連法規の多くは昭和に定められたもので、新しい技術やサービスの進化に対して迅速に対応できていないというジレンマがあります。
3.
資格制度の不在:多くの国ではエステティシャンが国家資格として認められていますが、日本では明確な法定職域が定義されておらず、業界全体の基盤が脆弱です。
一歩先を行く制度提案
今回のフォーラムでは、単なる規制緩和ではなく、業界主導での制度整備が必要とされました。具体的には、エステティシャン・ブロウアーティストの職域明確化や国家資格化の検討が提起されています。また、安全基準の策定も重要なテーマとして浮上しました。これに対して野田聖子衆議院議員は、必要な法整備に向けて政治が積極的に関与する姿勢を見せました。
未来への期待
参加者からは、業界が抱える声を政策に反映させようとする姿勢が感じられ、大きな拍手が起こりました。福井仁美氏は、今回のフォーラムを通じて、法制度を見直し、安心して働ける環境を整備することが極めて重要であると強調しました。美容業界の発展には、現場からの情報提供と意見が不可欠であり、それをもとに政治が新たな枠組みを設けていく必要があります。
結論
ヘルスケアサービス産業の未来は、一企業の取り組みを越え、業界全体の連帯によるものです。今回のフォーラムが、多くの現場の声を集め、美容業界が持続可能で安心して働ける専門職の地位を確立する一歩となることを期待したいと思います。この盛況な対話が、今後の法律改正や制度改善の具体的な成果となることを楽しみにしています。