特別公演『関寺小町』について
2025年12月14日、国立能楽堂にて上演される『金春円満井会特別公演』。この公演では、金春流の中でも特に大切にされている秘曲、『関寺小町』が舞台にかかります。これまでの上演回数がわずか4回という非常に希少なこの演目、その舞台を観るチャンスは貴重です。
チケット情報
現在、チケットがカンフェティにて販売中です。入手困難な公演となることが予想されるため、早めのご予約をお勧めします。
公式サイトから直接購入することができるので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
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『関寺小町』の魅力
『関寺小町』は、金春流において一子相伝の最高秘曲として位置付けられ、特に聴衆の心を捉えて離さない物語性が魅力です。出演するのは、80世金春安明さんで、主人公・小野小町を演じます。この物語の背景には、日本の古典文学や文化が融合した深い歴史があります。
物語は、七夕の夜、関寺に住む和歌を詠む老女が主人公で、徐々にその正体が明かされていきます。小町は100歳を迎えており、過去の栄光に想いをはせるが、老いによる切なさも描かれています。このように、能楽はただの舞台芸術ではなく、観る者に深い感情を呼び起こします。
金春安明さんのプロフィール
金春安明さんは1952年に生まれ、名門である金春宗家の80世当主です。重要無形文化財指定保持者であり、多数の舞台で活躍されています。2007年には中国でワークショップを行うなど、能楽の普及にも努めています。また、先日は名誉ある旭日双光章を受章されたことでも話題になりました。
プログラム詳細
公演プログラムには、さまざまな仕舞や狂言が含まれ、多彩な演者たちが舞台を飾ります。特に、金春流の実力者たちによるそれぞれの演技は、見る者を引き込むことでしょう。
- 「難波」金春憲和
- 「葛城」柏崎真由子 など
- 「佐渡狐」大藏彌太郎がシテを務めます。
- メインの演目「関寺小町」においては、金春安明さんが登場。
公演の演奏には、一噌隆之さんの笛や、安福光雄さんの大鼓など、伝統的な楽器も用いられており、能楽特有の響きを楽しむことができます。
チケット料金
チケットの料金は以下のようになっています。特に若い世代向けにはお得なB席(25歳以下)が設けられており、多くの人に能楽を楽しんでもらえる配慮がされています。
- - SS席:15,000円
- - S席:14,000円
- - A席:13,000円
- - B席:10,000円
- - B席(25歳以下):5,000円
この特別な公演を通して、能楽の魅力を再発見し、一緒に古典の美しさを味わいましょう。公演当日はぜひ、お見逃しなく!