最大のフラメンコ作品『ANTIPODAS』が日本で上演
フラメンコの伝統に新しい風を吹き込むフロレンシア・オスの作品『ANTIPODAS』が、7月14日と15日の2日間にわたり、杉並公会堂小ホールにて上演されます。このパフォーマンスは、スペインから日本に舞い降りた本格的なフラメンコ・コンテンポラリー作品として注目を集めています。
『ANTIPODAS』とは?
『ANTIPODAS』は、フロレンシア・オスとその双子の姉妹、イシドラ・オリアンによるミニマルな二人芝居です。この作品は、フラメンコの躍動感と、ミュージシャンによる歌声やチェロの旋律が織りなす独特の世界観を体験できることが魅力です。
タイトルの『ANTIPODAS』は、「対蹠地」、つまり地球の反対側を意味します。この関係性や二重性をテーマにした作品は、観客に様々な解釈を促します。普段のありふれた日常から抜け出し、自己のアイデンティティを見つめ直す旅が始まります。
フロレンシア・オスの背景
フロレンシア・オスは、チリ出身の才能あふれるパフォーマーで、スペインの王道フラメンコ界でも知られる存在です。彼女は数々の著名なダンス公演に出演し、2019年には権威あるフラメンココンクールで優勝を果たしました。自身のソロ作品を発表する機会を持ったのは2021年からで、初めてのソロ作品がこの『ANTIPODAS』です。
その独自の視点や表現力で、彼女は伝統的なフラメンコを新たな方向へ導いていきます。人と人、また異なるアートの調和を求める姿勢が、作品に色濃く反映されているのです。
作品の特徴と美的感覚
『ANTIPODAS』は、洗練されたシンプルさが際立つ舞台美術が特徴です。
舞台上の装飾は控えめで、色合いもモノトーンに近いアースカラーで統一されています。そのため、観客は双子のパフォーマーの繊細な表現に集中しやすくなっています。特に、フロレンシアのフラメンコと、イシドラの音楽的表現が見事に融合し、非常に美しい空間を作り出しています。
チケット情報
公演は7月14日と15日に杉並公会堂小ホールで行われ、各回で異なる時間にスタートします。興味のある方は早めにチケットを購入することをお勧めします。S席の料金は13,800円、A席は12,000円、またB席は8,800円となっています。公式サイトやLivePocket、イープラスで購入可能です。
この機会に、体験したことのない新しい形のフラメンコの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?