白山の魅力を香りで感じる新商品『ツルガクル』発売

石川県白山市の魅力を香りで届ける『ツルガクル』

新たに登場したアロマルームスプレー『ツルガクル』は、石川県白山市鶴来地域の自然の恵みを凝縮した香りです。東京都世田谷区のSOU FRAGRANCEによるこの製品は、地元の雑貨店「なんか」と「しんち林業」と共同開発され、100%天然香料を使用しています。このスプレーは、鶴来の静謐さとともに、力強さを感じさせる香りを目指しています。

『ツルガクル』は2025年6月6日に発売され、価格は3,960円（税込）。50mlの容量で、ワンプッシュすることで約1.5畳の空間を香りで包みます。使用されている主な成分には、白山麓で採取されたスギやクロモジの精油が含まれています。これにより、鶴来特有の自然の香りを室内に再現することができます。

開発の背景

この製品開発の背景には、SOU FRAGRANCEの「嗅覚から地域の物語を届ける」というプロジェクトがあります。本プロジェクトでは、各地の特色を香りに変換し、その土地の記憶や風景を体験できるようにすることを目指しています。鶴来は白山比咩神社の門前町として知られ、静かな空気と深い森の香りで訪れる人々の感性に影響を与えています。

この地域の特性を香りによって伝えるため、SOU FRAGRANCEは雑貨店「なんか」と共に、地域の特産物に着目しました。具体的には、伐採後に余剰となるスギやクロモジの枝葉を利用し、その精油を抽出しました。地元の素材を最大限に活かし、鶴来の魅力を香りとして表現する試みです。

サステナビリティと地域活性化

このプロダクトは、“嗅覚でまちを旅する”新たな体験を提供することを目的としています。特に30〜40代の本物志向の方々、また全国の地域ファンをターゲットにしており、香りを通じて鶴来への再訪のきっかけを作ります。今後は、自治体や観光事業者と連携し、持続可能な地域活性化にも取り組んでいく予定です。

「なんか」代表の思い

「なんか」の代表、環さんは、高校卒業後に十数年を県外で過ごし、帰郷するたびに鶴来の魅力を再発見してきました。静かでありながら力強いその土地の空気は、彼女に深い安らぎを与えます。彼女は、空き店舗の増加に危機感を覚え、改装した空き家を利用して雑貨屋を開業しました。鶴来を再び魅力的な場所にするため、環さんはこのプロジェクトに熱意を注いでいます。

『ツルガクル』の登場は、地元の贈り物にも最適で、県外の人々や観光客の記憶をつなぎ、鶴来の魅力を広める架け橋となることを目指しています。

香りの特徴

『ツルガクル』には、様々な香りのブレンドが施されており、パチュリやサンダルウッド、スギ精油などが含まれています。これらの香りは、開封した瞬間から清涼感をもたらし、すぐに自然を思わせる甘い樹木の香りが漂います。この香りは時間とともに変化し、最後にはほのかな土のニュアンスが感じられます。すべてが天然香料で構成されており、保存料も無添加です。