女子サッカーとぶどう
2026-09-01 15:41:21

女子サッカーが受け継ぐ、50年続く新富町のぶどう園の挑戦

女子サッカーが受け継ぐ新たな挑戦



宮崎県新富町に拠点を置く女子サッカークラブ「ヴィアマテラス宮崎」が、地域のシンボルとも言える「竹村ぶどう園」を承継し、2026年度から「しんとみぶどう園」として新たなスタートを切りました。約50年にわたり地域に親しまれたこのぶどう園では、高品質なぶどうが育てられ、多くのファンを魅了してきました。しかし、地域農業における高齢化や担い手不足という社会的な課題が浮き彫りになる中、スポーツクラブの若い選手たちが新たな担い手となることで、地域の未来へつなぐ架け橋を目指しています。

50年の歴史を引き継ぐ



「しんとみぶどう園」の前身である竹村ぶどう園は、その創設以来、様々な品種のぶどうを栽培してきました。特に「藤稔」という品種は、大粒でジューシーな果実が特徴で、栽培が難しいため特別な技術が求められます。この度、ヴィアマテラス宮崎のスタッフや選手たちは、前園主から直接農作業のノウハウを学び、「地域の宝」を未来に繋ぐ努力をしています。

初年度の挑戦と躍進



今年は承継初年度ということで、選手たちは日々のトレーニングに加えて農作業にも積極的に参加し、細部にわたる作業を手がけています。摘粒作業においては、当初の予定よりも遅れが生じたり、自然災害による影響があったものの、日々の努力が実を結び、7月下旬から始まったぶどうの収穫・販売は順調に推移しています。新富町内での販売も好調で、多くの地域住民がその品質を寄せ付け、心待ちにしていた姿を見せています。

多様性に富んだぶどう品種



しんとみぶどう園では、緑、赤、黒の3種類からなる7品種のぶどうが栽培されています。そのため、各品種の収穫時期が異なり、長い間にわたって新鮮なぶどうを楽しむことが可能です。具体的には、シャインマスカット、グロースクローネ、藤稔、クイーンニーナ、ブラックシャインマスカット、雄宝、涼香の7品種が揃い、それぞれの特徴を生かした栽培管理がされています。

選手たちが担う「作る・伝える・届ける」



新富町の若者で構成された女子サッカーチームは、農業への参加だけでなく、地域との関わりを強化するため、SNSを活用した情報発信や直売所での販売にも力を入れています。

  • - 作る: 各選手は、前園主からの指導を受けながら、日々の作業を通じて、農業の楽しさと挑戦を体験しています。
  • - 伝える: 収穫の様子やぶどうの成長をSNSで発信し、地域の農業に対する興味を強めています。
  • - 届ける: 直売所で販売することで、消費者と直接つながり、ぶどうの魅力を広めています。

今後の展望



しんとみぶどう園では、将来的に地域の人々や観光客がぶどう栽培の楽しさを体験できる観光農園を目指しています。また、選手が引退後も地域で働いていけるような仕組みも考えられており、地域住民や町外からの支持を受けながら着実に取り組みを進めています。

髙橋槻さんは「今年の初収穫を迎えられたことが本当に嬉しいです。地域の皆さんからの応援あってこそ、私たちは新しい挑戦を続けていけます。これからも一緒に、ぶどう栽培を楽しんでいきたいです」と、選手たちの意気込みを語っています。

「地域の花になれ」というスローガンのもと、新たな形の事業承継を通じて、新富町の農業の魅力を発信し、持続可能な地域作りに邁進するヴィアマテラス宮崎から目が離せません。


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