最期に残される笑顔の力
介護の現場では、高齢者のお爪に込められた想いを知ることができます。ある施設では、ネイルケアを受けた方がその手の状態で静かに最期を迎えました。「この爪、きれいでしょう?」と微笑むその表情は、関わる全ての人の心に残ります。この体験から、ネイルがもたらす力を深く実感しました。ネイルはただの美容ではなく、高齢者の「その人らしさ」や「尊厳」を思いやる大切なケアなのです。
介護現場の新たな生きがいとしてのネイル
介護施設では、生活の質(QOL)向上のために様々なレクリエーションが行われますが、現実には内容が固定化しがちです。しかし、「ヘルパーネイリスト®資格認定講座」では、そんな現場の声に応え、短時間で効果を実感できるネイル技術を学習します。この講座では、単なるおしゃれなネイルではなく、ご利用者の笑顔、その様子を見守る家族の驚きや感謝をもたらすコミュニケーションが大切にされています。
ヘルパーネイリスト®講座の内容と受講対象
この講座は、介護と美容ネイルの架け橋として開発され、2日間で学べる短期集中型です。ネイルの基本技術と心のケアを学ぶことができ、以下のような内容を含んでいます。
- - 爪の整え
- - カラーリング
- - ツヤ出し(シャイナー)
- - ネイルアート
対象者は、介護職や福祉に携わる方々で、ネイルに自信がない方でも安心して学べる環境が整っています。経験豊富な講師がしっかりサポートしてくれるため、安心して受講できます。
介護現場に“きれい”を届けるプロへ
「ヘルパーネイリスト®資格認定講座」では、初心者でも安心して受けられるカリキュラムが用意されています。短期間で習得できるため、忙しい介護職員でも取り組みやすく、合格者には資格認定証が授与されます。この資格を取得することは、日々のケアに対する自信や誇りにつながります。
福祉ネイルの注目理由
私たちがこの講座を始めた背景には、高齢化社会が進む中で、心身のケアに加え「楽しみ」や「美しさ」を提供する必要があるという考えがあります。爪のケアは衛生管理の観点からも重要であり、高齢者が「きれい」でいることは大きな意味を持ちます。短時間で効果が実感できるネイルケアは、介護現場の貴重なツールとして位置付けられています。
監修者紹介
本講座は、一般社団法人 福祉爪ケア普及協会の代表である小林ようこが監修しています。彼女は、美容ネイルの分野での経験を活かし、福祉ネイルの重要性に目覚め、協会を設立。ネイルがその人らしさを支えることで、本人と家族、介護職に喜ばれると確信しています。
お申し込み方法
「ヘルパーネイリスト®資格認定講座」は2025年11月より順次開催されます。受講方法は2日間の対面講座で、受講料は39,600円(税込)。詳細は公式サイトにてご確認ください。
公式サイト:
一般社団法人 福祉爪ケア普及協会
ネイルケアを通して、介護現場における温かい関係を築くことができるこの講座は、今後の福祉業界においても注目を集めることでしょう。ぜひ、多くの方にこの機会を体験していただきたいと思います。