フェアトレードを守るために!
認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(東京都中央区)は、持続可能性とフェアトレードに関する国内最大規模の啓発キャンペーン「ミリオンアクションキャンペーン2025」を開催し、280万アクション超を達成しました。この取り組みは、気候変動とフェアトレードの重要性を訴え、多くの人々が参加する形で進められました。
280万アクション達成の意味
今年のキャンペーンは、昨年を上回る280万3,098アクションという結果を収めました。これは、1アクションにつき1円の寄付となり、その総額は280万3,098円に達し、途上国の生産者支援活動に充当されます。この寄付金は、中南米フェアトレード生産者ネットワークCLACが管理する気候変動基金への直接寄付や、日本で初となるフェアトレード企画展の資金として使用され、さらにフェアトレードの認知拡大に寄与します。昨年の数値を見ても、参加企業数やメディア掲載数も増加し、2016年から始まったこの活動の盛り上がりが伺えます。
企業や団体との連携
今年のキャンペーンには、イオンやエスビー食品、小川珈琲、UCCジャパンなど大手企業が連携し、全国196社が参加しました。気候変動対策やフェアトレード商品への理解を深めるために、SNSでの情報発信やイベントの実施が行われました。
キックオフイベントの盛西
キャンペーンのスタートとなる5月1日には特別なキックオフイベントが開催されました。このイベントでは最新のフェアトレード市場規模や取組について話し合われ、Jリーグ執行役員などのゲストを招いたトークセッションも実施されました。多様な参加者が集まり、新たな意見交換がなされました。
気候変動への取り組み
キャンペーンのメインテーマは気候変動への対応でした。異常気象によって農作物が影響を受け、生活や食料の安定が脅かされています。この危機感が消費者の認知を高め、フェアトレードの必要性を感じる背景となっています。
私たちの生活を維持し、地球環境を守るためにも、フェアトレード商品の購入が求められています。また、気候アカデミーの設立やアグロフォレストリーの推進などを通して、生産者に対するサポートも続けられています。
未来への希望
今年の目標300万アクションは惜しくも達成できませんでしたが、消費者の応援の声や、販売数の増加などにより希望も見いだせます。商品価格高騰の影響がある中でも、未来への思考をする消費者が増えているのは、非常に心強いことです。寄付金は開発途上国の気候変動基金や普及活動に直接活用され、さらなる認知拡大が図られます。
フェアトレードの未来を考える
フェアトレードは、持続可能な社会の実現に向けて重要な役割を果たします。このキャンペーンを通じて、参加者一人ひとりが新しい知識を得て、次の行動に移すきっかけとなることを願っています。私たちが日常的にフェアトレードを選ぶ世界を目指し、共に活動を続けていきましょう。