和菓子の未来を切り拓くお亀堂の挑戦
近年、和菓子店は数を減らしていますが、愛知県豊橋市に位置する老舗和菓子店、お亀堂はその志を新たにし、地域との共創を通じた新たな価値の創造に挑んでいます。創業75年という歴史を持つお亀堂は、特に地域の素材を生かし、これまでにない商品開発に取り組むことで、和菓子の未来を築いています。
環境の変化と和菓子
和菓子業界を取り巻く状況は少子高齢化やライフスタイルの変化などにより、厳しさを増しています。敷居が高いと感じられることが多い伝統的な和菓子に対し、現代の人々は「地域らしさ」や「本物志向」を求めるようになっています。お亀堂は、そのニーズに応える形で新たな価値を創造していこうとしています。
新たな商品の開発
その具体的な例の一つが、2017年に登場した『ブラックサンダーあん巻き』です。これは豊橋の有名なお菓子メーカー、有楽製菓とのコラボレーションから生まれた商品で、和菓子とチョコレートという異なるジャンルの融合促進を目的としています。この商品は、地元だけでなく観光客にも人気を博し、豊橋の名物土産の一つとなっています。この成功を受けて、お亀堂はさらに地酒を使った『酒まんじゅう』や地元のうずら卵を活用した商品など、地域の生産者との連携を深める新たなアイデアを展開しています。
共同創造がもたらす価値
お亀堂が目指すのは、単なる商品販売にとどまらず、地域の企業や生産者の技術や想いを大切にし、それを伝えられる商品開発を行うことです。豊橋市を含む東三河地方は、農業や製造業が盛んな地域で、多くの魅力があります。しかし、まだまだ発信されていない地域資源が存在します。お亀堂はこうした地域資源に新たな価値を付加し、全国へ広める責任を担っています。
地域活性化を目指して
最近の取り組みとしては、ブラックサンダーあん巻きや酒まんじゅうの他にも、規格外農産物を使用した商品開発や、地域企業との共同商品開発が進められています。一企業の成長ではなく、地域全体の価値向上を目指す姿勢が強い印象を受けます。観光事業者や行政など、多様なステークホルダーと連携しながら地域全体の活性化に貢献することが求められています。
未来を語る森貴比古社長のコメント
お亀堂の代表取締役、森貴比古氏は「和菓子業界は楽観できない状況ですが、和菓子の価値が失われたとは思っていません」と語ります。彼は和菓子を“地域の魅力を伝えるメディア”と考えており、東三河の素晴らしい農産物や企業、文化を伝えることを使命としています。お亀堂はこれからも地域との連携を密にし、新たな挑戦を続けていくとしています。
特集掲載のお知らせ
その取り組みや意気込みが、地域情報紙『ちぎり』(2026年6月12日発行)に特集として掲載されます。森社長のインタビューを通じて、和菓子の可能性や地域活性化のビジョンを深く知ることができる機会です。
お亀堂の会社概要
株式会社お亀堂は、1950年に創業し、愛知県豊橋市を拠点に和菓子の製造・販売を行っています。代表的な商品はもっちりあん巻きやブラックサンダーあん巻き、酒まんじゅうなどで、地域の企業や生産者との共創を力に変え、挑戦し続けています。会社の理念は「挑戦と革新で地域活性の中心に」であり、今後の展開にも期待が寄せられます。
所在地:愛知県豊橋市南小池町164
代表者:森 貴比古
URL:
お亀堂公式サイト