東京アカデミー合唱団の第70回定期演奏会に期待が高まる
2025年11月1日、東京オペラシティ コンサートホールにて、東京アカデミー合唱団の第70回定期演奏会が開催されます。今年の公演では、初めて矢崎彦太郎が指揮を務め、ブラームスの名作『ドイツ・レクイエム』を演奏します。
この演奏会は特別な意味を持っています。昨年、東京アカデミー合唱団は創立60周年を迎え、音楽監督であった秋山和慶が急逝しました。彼は57年にわたり合唱団を育て、数多くの名演を指揮してきました。彼の逝去により、今年の演奏会は彼への追悼の意が込められたものとなります。
秋山和慶氏のレガシー
秋山氏の急逝を受け、今年の演奏では彼が生前に約束していた3年間にわたる演奏プロジェクトが始まります。ブラームスの『ドイツ・レクイエム』はその第一弾として位置付けられています。元々は秋山氏が指揮することを想定していたこの公演ですが、今や彼からの遺言のように合唱団のメンバーに受け継がれています。
第二弾として予定されるのは2026年のヴェルディの『レクイエム』、2027年にはベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』が控えています。
初共演の期待
矢崎彦太郎氏はフランスを拠点に活動しているベテラン指揮者です。彼の指揮のもと、合唱団が新たな風を吸い込んで、秋山氏の遺した伝統を引き継ぐことが期待されています。彼の指揮スタイルや音楽性には多くのファンがいます。
出演者にも注目が集まります。ソプラノの中江早希さんとバリトンの青山貴さんは、それぞれ素晴らしい経歴を持っており、オーケストラとの共演に対する期待が高まっています。
チケット情報
チケットは、カンフェティを通じて購入可能です。S券が6,000円、A券は5,000円、B券は4,000円、C券は3,000円とすべて指定席。公演は16:00から開演しますが、開場は開演の45分前からとなっていますので、ぜひ早めに来場することをおすすめします。
合唱団について
東京アカデミー合唱団は1964年に設立され、アマチュア合唱団として古今の名曲を演奏することを目的としています。約150人のメンバーは、音楽を専門に学んだ人から初心者まで多様です。社会人、学生、主婦など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。
東京アカデミー合唱団の第70回定期演奏会は、ただの音楽イベントではなく、秋山和慶氏への追悼であり、新たな指揮者とのコラボレーションによる新風の体験ができる特別な機会なのです。この感動の瞬間を、ぜひ皆さんと共に分かち合いましょう。