30代女性の冷え性のピークと新たな「肘カイロ」対策について

冷え性に悩む30代女性と新常識「肘カイロ」

急に寒さが増し、毎年この季節に体の冷えを気にする女性が増えてきます。実は、最新の調査によると、30代の女性は特に冷えを自覚していることが多いというデータが出ているのです。今回は、そんな冷え症状を改善するための新しいアプローチ「肘カイロ」について詳しく掘り下げてみましょう。

冷え性の実態とは？

理学療法士の山内義弘氏が、全国の20代から50代の女性を対象に冷え性についての調査を実施したところ、驚くことに20代から50代の女性の約66％が冷え性を自覚していることがわかりました。特に30代女性においては、「非常に冷えを感じる」と答えた割合が41.0%と最も高いという結果が出ました。

この結果から、30代は冷え性のピーク世代とも言えるかもしれません。冷えのタイプは主に「四肢末端型」が多く、手足が冷たくなってしまうことが特徴です。さらにこの年代では、血行不良や基礎代謝の低下、自律神経の乱れ、ストレスなどが複合的に影響していることも分かっています。

冷え対策として人気のアプローチ

冷え性に対する対策としては、温かい飲み物や湯船に浸かる「温活」が人気ですが、運動やストレッチなど「体を動かす」タイプの対策はあまり高い割合を占めていないという実態も明らかになっています。これは、温かさを得ることに重点を置く受け身的な対策が主流になっていることを示しています。

冷えの原因は？

調査で分かったことによると、冷えの主な原因は血行不良がトップで、次いで基礎代謝の低下や自律神経の乱れが続いています。特に30代の女性では、基礎代謝の低下やストレスが大きな影響を与えていることが多いようです。また、この年代は鉄分不足や食生活の乱れも見逃せません。

「肘カイロ」の新常識

そんな冷えに悩む女性に対し、山内氏が注目しているのが「肘カイロ」です。最近の研究によれば、肘の外側にカイロを貼ることで血流が改善されたというデータがあります。これは、肘の外側が温熱を骨伝いに体全体に広げることができるためです。具体的には、以下のような手順で行います。

1. 上腕部に絆創膏を貼り、筋肉の緊張を和らげます。
2. その後、肘の外側にカイロを貼ります。
3. これを1日6〜8時間、8週間続けることで毛細血管の再開通が期待できます。

特に厳冬に入る前から実践することで、冷えを根本から改善する道が開けるかもしれません。

まとめ

夏が終わり、肌寒い季節になると冷えの悩みは増すばかりです。しかし、「肘カイロ」に代表されるような新しい対策を取り入れることで、冷え性改善に向けた第一歩を踏み出せるかもしれません。手足の冷えでお悩みの方は、ぜひこの新常識を試してみてはいかがでしょうか。詳細については、山内氏の書籍『体の不調が整う！カイロを貼るだけ健康法』を参考にしてみてください。