自分らしさを取り戻す日本の着物文化の新しい挑戦とは

障がいがあるからといって、夢を一つひとつ諦めなければならないのだろうか？そんな問いかけが、私たちを新しい挑戦へと導きました。2026年3月1日、兵庫県三田市にて「パラコレクション®︎兵庫」の開催が決定。ここでは、障がいの有無に関係なく、すべての人が共に美しさを楽しむことができる場を作ります。

すべては、コロナ禍から始まった

全ては、ある年の冬に始まりました。コロナ禍で外出が制限される中、ふとした会話から生まれた不安。「利用者さんの成人式、どうなるんやろう…？」「振袖なんて無理かも…」という言葉が、心の中で深く痛むのを感じました。それと同時に、毎年当たり前のように振袖を着て、祝福される子どもたちの姿が、心の奥に鋭い棘を刺しました。

着物は本来、すべての人が美しくなれる文化であるべきなのに、ここにはまだ「好き」とも言えぬ空気が漂っていたのです。「夢を見てはいけない」という考えが、心を重くしていました。

「もう誰にも、‘私なんか’なんて想わせない。」この思いが私の中で膨らみ、夢への挑戦へと繋がっていきました。車いすや重度の障がい、医療的ケアの必要性がある中でも、「私も着物を着ていいんだ」と思える未来を作るために。

人生を変えた一言

ある日、無償で着付けをした女の子が鏡の前で「……きれい」とつぶやいた瞬間、私の心は大きく動かされました。この小さな声が、今もずっと私の背中を押してくれています。そして、2026年3月1日には、「AYUMI MATSUMOTO」ブランドの初の挑戦が形となります。このイベントには、障がいのある人も健常者も同じ舞台で共に輝く機会が与えられています。

✨ パラコレクション®︎兵庫 in 三田 ✨

プロジェクトの社会的意義

着物文化は、本来すべての人に開かれたものであるはずですが、現実には多くの人が障がいや医療的ケアを理由にその選択肢を奪われてきました。

「パラコレクション®︎兵庫」は、障がいを持つ人と持たない人が同じステージに立ち、共に表現することを目的にしています。このイベントでは、特別な存在ではなく、「ただ一人の表現者」として存在できる社会を可視化することを目指しています。また、この取り組みは福祉、教育、文化、地域活性にも波及効果を持つ次世代型の社会モデルケースと位置づけられています。

クラウドファンディングによる支援

このプロジェクトの成功は、主催者の力だけでは実現できません。会場の設備や舞台演出、当事者モデルの衣装など、必要な経費を集めるためのクラウドファンディングを行っています。目標金額は50万円です。「これは寄付ではなく、新しい未来を創るための一歩です。」

あなたの一クリックが、誰かの人生に「諦め」ではなく「選択肢」をもたらし、輝かしい未来を描く手助けになるでしょう。