第九のきせき
2025-09-18 11:42:25

視覚・聴覚を超えた令和の新たな音楽体験『第九のきせき』全国行脚開始

視覚・聴覚を越えた音楽体験『第九のきせき』



2025年9月28日、福岡の久留米シティプラザで、『第九のきせきin久留米』が開催されます。このイベントは、一般社団法人El Sistema Connectが主催するインクルーシブアートプロジェクトで、全国各地を巡る計画です。長崎、福岡市、徳島での公演も控えており、障がいのある方もない方も一緒に音楽を楽しめる内容となっています。

『第九のきせき』は、ベートーヴェンの交響曲第9番「歓喜の歌」を声や手話表現、そして写真を使って表現するプロジェクトで、2021年から始まりました。音楽の素晴らしさをすべての人に届けることを目指し、耳の不自由な方でも楽しめる場が提供されます。この活動は、ただの音楽体験を超え、共に参加することの大切さを教えてくれます。

音楽を感じる新しい形



ベートーヴェン自身が、従来の“貴族向け”の音楽から「大衆のための音楽」を提唱したことを背景に、プロジェクトはその精神を受け継ぎます。参加者は白い手袋を付け、手話を使って音楽を感じることができます。これにより、聴覚が障がいのある方々も、自らが音楽を表現することが可能となります。

コロンえりかさん(ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)によると、「耳の聞こえない方や市民が皆で作り上げる『第九』が、世界のスタンダードとなることを夢見ています」とのこと。これにより、音楽がすべての人に届けられる架け橋となることを期待しています。

さらに、同時に開催される写真展も見逃せません。写真家・田頭真理子さんが手がけたこの展覧会は、「音楽は耳だけで楽しむものじゃない」という新しい視点を提供します。写真によって、手話パフォーマンスで表現される「歓喜の歌」とその歌詞の背景を感じながら、ベートーヴェンのメッセージと向き合うことができるのです。

未来への影響



『第九のきせき』では、多様なメンバーが共に音楽を体験します。例えば、全盲・弱視の方々も参加できるように工夫されており、障がいの有無にかかわらず、多くの人々が音楽の楽しみを共有できる場を作っています。

これまでに『第九のきせき』は、東京や京都といった都市でも公演を行い、さまざまな出会いや交流を生んできました。これまで音楽に親しむ機会がなかった人々が集まることで、新しいコミュニティが築かれていく様子はまさに感動的です。

今後のスケジュール



  • - 久留米シティプラザ: 2025年9月28日(日)
  • - 長崎県障害者芸術祭大村公演: 2025年11月16日(日)
  • - 第62回福岡市民芸術祭: 2025年12月7日(日)
  • - 徳島: 2026年2月(詳細は後日発表)

このプロジェクトは、音楽という普遍的な表現を通じて、心のバリアフリーを提案しています。バリアフリーでの音楽体験が、全世界に広がることを願い、ぜひ楽しみにしましょう。音楽は、人と人とをつなぐ力を持っています。あなたもこの参加型のプロジェクトに参加し、驚きや感動を共有してください。


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