shidoが挑む新たな音楽表現
7月9日(水)、shidoが新曲「骰子一擲 - a roll of the dice」をリリースしました。作詞・作曲はodiμsblueが手掛け、編曲はNumaが担当しています。この楽曲は、ギリシャ悲劇と現代のカオスを巧みに融合させた新しいサウンドドラマを描き出しています。
音楽の背景
楽曲は、灼熱の砂漠を舞台に、カジノの世界を描いています。ロシアンルーレットという極限状況に巻き込まれる主人公の姿を通じて、観衆の熱狂がどのように影響を及ぼすのかが描かれています。盛り上がる拍手や歓声、時にはブーイングの中で、主人公は徐々に現実と虚構の境界を失いながら、自らの運命を選ぶ瞬間を迎えます。
課題と葛藤
「真実か偽りか」という問いよりも、「その瞬間がどれだけ消費されるか」というバラバラに見える現象の中で、主人公は他人が決めた役を演じ続けてきました。しかし、その中で初めて自分の意思で選ぶことの重要さを体感します。
ミュージックビデオ
今回のMVでは、洗練されたスーツ姿の主人公が登場し、極限状態の中で自分の意思で「選ぶ」という行為を体現します。美術、演出、音楽が一体となって運命を描く悲劇的な様相が展開され、まるで映画のワンシーンを観るかのような体験を提供します。
アーティストからのメッセージ
shidoは今回の楽曲に対して「これまでのセンチメンタルな感情表現とは異なり、冷徹な一面を引き出している」とコメントしています。日常の中で自分自身と向き合う時間を過ごすきっかけになればと願いを込めています。
アーティストプロフィール
shidoは、深い海の主人公であり、さまざまな声色を持つアーティストです。失声症と闘った経験から生まれたその歌声には、希望の光が宿っています。強さも弱さも全てが「shido」の色であり、深く沈みこむような独自の世界観が魅力です。
今回の新曲「骰子一擲 - a roll of the dice」は、shidoの音楽が持つ新たな可能性を感じさせる作品となりました。皆さんもぜひこの幻想的な音楽の旅に参加してみてはいかがでしょうか。