令和シニアの手作りキャンセル:進化する簡便志向と調味料活用法
最近、私たちの食卓には大きな変化が起きています。「手作り料理」を旗印としていたこれまでのスタイルが徐々に消え、「簡便さ」を重視する傾向が広がっています。特に、今72歳までの齢を重ねた世代、いわゆるBaby boomers世代に注目してみると、彼らの料理スタイルにははっきりとしたトレンドの変化が見られます。
手作り率の低下とその背景
調査によれば、この20年間で手作り料理をする率が全体的に低下しています。特にBaby boomers世代の手作り率は、2011年度から2024年度の14年間で6.5ポイント下がりました。この世代は、かつて「最も手作りをしている世代」と認識されていましたが、今や「最も手作りをしていない世代」となっているのです。
この変化は、生活環境の変化に伴うものと考えられます。かつて子どもたちと一緒に暮らしていた家庭が、子どもの独立後、夫婦二人でのシンプルな食生活へとシフトしていく中で、調理にかかる手間を極力減らしたいというニーズが高まったのです。夫婦二人暮らしでは、食事を簡単に済ませることが求められるようになり、既製品や冷凍食品の活用が増えました。コロナ禍においてはさらにその傾向が強まったとされています。
調味料の選び方も変化中
ここで注目されるのは、料理の手間が減るだけでなく、選ぶ調味料もどのように変わったかという点です。具体的に見ると、基礎調味料(醤油、みりん、塩など)の使用が減少し、汎用調味料と呼ばれる、使い回しが効く調味料の使用が増えていることが分かります。
例えば、夕食のメニューでは、野菜のおひたしやソテーなど、基礎調味料のみで作る料理が減少し、調味料の数が少ない使いやすい選択肢が増えてきています。この変化には、「手間をかけずに味を良くしたい」という意識の高さが反映されているでしょう。
健康意識が調味料に影響
そして、より重要なことは、健康志向が高まっていることです。Baby boomers世代の多くは健康が気になる年齢にあり、そこで選ばれる調味料にも影響が現れています。具体的には、濃口醤油から減塩醤油への移行や、サラダ油からオリーブオイルを選ぶようになってきています。これは、ただ便利さを求めるだけでなく、健康を意識する生活スタイルへの変化を象徴しています。
まとめ
このように、令和シニア世代の食生活はただの時短ではなく、健康や便利さ、さらには味の多様性を重視した新しい価値観が生まれています。時代と共に変化する調理法や調味料の使い方をこの世代の人々は駆使し、食卓を彩っています。今後は、食文化のさらなる進化を見逃せません。これからの世代がどのような料理スタイルを持ち、どのように受け継がれていくのかが楽しみです。