韓国の水産専門企業が挑む日本市場
2023年9月25日から26日にかけて、東京ビッグサイトで開催された日本最大級の総合食品展示会「Foodstyle 2025」に、韓国の「ソムチョンボク営魚組合法人」が出展し、大きな注目を集めました。日本市場への本格進出を目指す同社は、この機会を利用して新たに開発したスチームアワビを披露し、その商品の魅力を広く伝えました。
展示会での大反響
展示会では、対象となる消費者の好みに合わせて開発されたスチームアワビが特に人気を博しました。来場者向けの試食イベントでは、アワビが瞬く間に完売し、製品カタログもすべて配布終了となるほどの盛況ぶりでした。約400社の日本の水産物卸売業者や食品メーカー、小売業者との商談が進行し、アワビの品質に感謝の声が寄せられました。中には、有名ホテルから即納の要請があったとのことです。
加工食品市場への本格参入
ソムチョンボク営魚組合法人は、今回の展示会を契機に、アワビの輸出だけでなく、加工食品市場にも本格的に参入すると表明しました。今後は、アワビだけでなく韓国産のヒラメを利用した製品の展開も計画中で、多様性に富んだ製品ラインを構築することを目指しています。
一貫した生産体制
同社は、アワビとヒラメの養殖から加工、流通までのすべての工程を自社で一貫して管理している、韓国を代表する水産専門企業です。このたび、韓国政府から優秀中小企業として認定を受け、グローバルな競争力を証明しました。また、急速冷凍(IQF)技術やスチーム加工などの最先端設備にも投資し、他社との差別化を図っています。
自信に満ちた展望
展示会を通じて得た手応えを基に、企業関係者は「今回の展示会では、日本市場における韓国産水産加工食品の将来性を再確認しました。私たちのスチームアワビは、生臭さがなく、柔らかな食感を持ち、日本の消費者に最適化されています。今後は、ヒラメの加工食品も展開していき、さらなる事業拡大に注力していきます」と自信を持って語りました。
今後の展望
ソムチョンボク営魚組合法人は、関東地方を中心に供給体制を整え、2026年上半期からは日本市場での本格的な営業活動を開始する計画です。日本の食文化に新たな風を吹き込む同社の挑戦に期待が高まります。韓国・ワンド産のエゾアワビのスチーム試食会では、なんと200食が完売。多くの消費者にその魅力が広まりつつあることを実感しました。