レモンバームとコラーゲン
2025-02-20 14:39:47

レモンバームエキスとコラーゲン再構築の最新研究成果

レモンバームエキスのシワ改善効果について



最近、広島県に本社を持つ丸善製薬株式会社の研究チームにより、レモンバームエキスが皮膚におけるコラーゲンの再構築を助け、シワの改善に寄与することが確認されました。この成果は、査読付き研究誌「Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine」に報告されています。

コラーゲンの再構築とEndo180



コラーゲンは、皮膚の弾力を保つために欠かせない成分ですが、紫外線などの影響で劣化しやすいものです。そこで重要となるのが、Endo180という膜タンパク質です。Endo180は皮膚の線維芽細胞に存在し、コラーゲンの分解と再生のバランスを調整する役割を担っています。これにより、シワやたるみのない健康な肌を維持することが可能となります。

しかし、研究により、紫外線がEndo180の減少を引き起こし、これが光老化に関与していることが明らかになりました。これを防ぐために必要な成分を探る研究が進められ、レモンバームエキスがその候補に浮かび上がったのです。

研究の概要



本研究では、71種類の天然成分を用いて、Endo180の産生を促進する成分のスクリーニングが行われました。結果、レモンバームエキスが最も高い効果を発揮し、その主要成分であるロスマリン酸にも同様の有効性が確認されました。特に、UVB照射によって減少するEndo180およびI型コラーゲンの産生を、レモンバームエキスがほぼ完全に抑制することが示されました。

この効果は、ヒトボランティア試験でも確認されています。プラセボと比較して、レモンバームエキスを配合したクリームが目尻のシワを有意に減少させる結果が得られました。これは、レモンバームエキスが持つシワ改善作用が実証された瞬間です。

将来への展望



これらの研究成果は、今後の化粧品開発において非常に重要な意味を持ちます。丸善製薬では2025年に開催される「第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)」において、これらの成果をもとにした新しい化粧品原料を展示する予定です。

レモンバームエキスの持つスキンケアの可能性は大いに広がっています。これからのスキンケア製品において、どのようにこの成分が応用されていくのか、私たちも楽しみに見守っていきたいと思います。

参考文献



1. Iwahashi H, et al,


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