シャボン玉石けん株式会社が北九州DX大賞を受賞
無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市、森田隼人社長)が、地域経済の発展と価値創造に貢献する企業を表彰する「令和7年度 北九州DX大賞」で優秀賞を受賞しました。
授賞式は3月26日(木)、北九州市内で開催され、その取り組みが高く評価されました。シャボン玉石けんは、職人による技術のデータ化や、低コストのIoTデバイスを用いたエネルギー管理など、数々の革新な試みを行っています。
シャボン玉石けんの受賞の背景
受賞の背景には、デジタル技術と伝統的なモノづくりの融合がありました。まず、職人技術のデジタル化として、釜炊き職人が行う「ケン化法」のデータ化と、その継承に向けた共同研究が進められています。また、AIスケジューラーの開発によって、生産計画の最適化を図り、属人化を解消する取り組みも行っています。
次に、グリーントランスフォーメーション(GX)の推進面では、本社工場の100%再生可能エネルギー化を達成。さらに、自社開発の電力監視システムによって、省エネルギー活動が徹底されています。加えて、製品におけるカーボンフットプリント(CFP)の算出作業も着実に行っています。
また、安全衛生と地域連携を強化するために、スマートウォッチなどのデジタルツールを活用し、職場の安全管理を向上させています。
データ活用による具体的な成果
特に注目すべきは、自社開発のデバイスによって計測・可視化されたデータがもたらした成果です。老朽化したコンプレッサーを新たな省エネモデルに更新し、その結果、年間で約97万円の電力コスト削減を達成。これは、CO2排出量の削減にもつながっています。シャボン玉石けんは、データに基づいた「攻めの省エネ投資」を行うことで、具体的な成果を出しています。
スマートファクトリー化への一歩
シャボン玉石けんは2021年から工場DXの専門チームを設立し、IoT技術やネットワーク構築に取り組んできました。これらの活動を一過性に終わらせず、2023年4月には「SF推進課」を正式に設立。北九州市のDX補助金を活用し、本格的なスマートファクトリー化を進めています。
北九州DX大賞の意義
「北九州DX大賞」は、北九州市が主催し、デジタル技術を駆使してビジネスモデルの革新や地域の問題解決に取り組む企業を評価する制度です。この賞は、地域全体のDX化を促進し、産業の競争力を高めることを目指しています。シャボン玉石けんの受賞は、地域経済におけるDXの重要性を示す良い例となりました。
今後もシャボン玉石けんは、技術を活かして「健康な体ときれいな水を守る」モノづくりに努めていく姿勢を貫いていきます。