幸若舞の継承者、三代目若柳吉三次襲名披露の特別イベント

三代目若柳吉三次襲名披露のお知らせ

日本の伝統芸能を受け継ぐ舞踊家、若柳恵華が三代目若柳吉三次を襲名することとなりました。この襲名披露は、彼女の家系の歴史や地元渋谷における文化的な重要性を再確認する特別な機会となります。

襲名の背景

幸若舞は日本最古の舞とされ、その起源は古く、数百年にわたり受け継がれてきました。若柳恵華は幸若舞の伝承者であり、祖父である初代若柳吉三次（故・若柳鵬翁）からこの伝統を引き継いできました。さらに、彼女の父である二代目若柳吉三次の十七回忌を迎え、名が復活することになります。この舞踊の伝承における彼女の役割は極めて重要であり、家族の歴史を受け継ぐ任を担うことは、彼女自身にとっての責任でもあります。

襲名奉納の舞

襲名奉納舞は、令和7年10月6日（月）14時から、東京都渋谷区の金王八幡宮で行われます。この特別なイベントでは、若柳恵華が自身の新しい名前、三代目若柳吉三次として舞を奉納します。幸若家が「渋谷の若柳」として知られる理由は、祖先から続くこの地での稽古場の存在にあり、地元の神社での奉納はその象徴とも言えます。

イベント詳細

- イベント名称: 三代目若柳吉三次襲名奉納舞
- 主催: 幸岩（株）
- 日時: 令和7年10月6日（月）14:00〜
- 場所: 金王八幡宮（東京都渋谷区渋谷3丁目5-12）
- 出演者: 若柳恵華（改名後：三代目若柳吉三次）

その後、同日に「三代目若柳吉三次襲名を祝う会」が明治記念館で開かれ、16時受付、16時30分開宴となります。こちらでは、奉納舞の動画放映や若柳吉三次自身の挨拶、さらには渋谷のラジオ公開収録トークショーも予定されています。

若柳恵華のプロフィール

若柳恵華、改名後は三代目若柳吉三次として知られ、清和天皇の子孫であることからもその伝承の意義が示されます。幼少から祖父と父の指導を受け、日本舞踊家としての技術と精神を培いました。数々の受賞歴を持ち、京都大学の非常勤講師を務めるなど、教育や文化の発展にも寄与しています。

現在彼女は、失われた芸能とも言われる幸若舞を継承し続け、日本の古典文学をテーマにした作品にも取り組んでいます。仙台市や出雲大社における奉納でのパフォーマンスは、多くの観客に感動を与えています。