映画館で楽しむロイヤル・バレエ『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』の魅力
日本のバレエファンに朗報!ロイヤル・バレエの素晴らしい公演が、映画館で体験できる機会が訪れました。9月19日から25日まで、TOHOシネマズにて特別上映される『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』は、現代の振付家クリストファー・ウィールドンによる多彩で美しい作品の集大成。舞踊評論家、森菜穂美氏がその魅力を解説します。
クリストファー・ウィールドンの卓越した作品
クリストファー・ウィールドンの振付作品は、彼の音楽への洞察力とダンスに込められた物語性が特徴です。『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』では、ウィールドンが手がけた4つの演目が上映されます。
『フールズ・パラダイス』の魅力
最初の作品『フールズ・パラダイス』は、作曲家ジョビー・タルボットとのコラボレーションの第一歩として知られています。この作品では、ファッションデザイナーのナルシソ・ロドリゲスが手がけたシンプルな衣装を着たダンサーたちが織りなす美しいフォルムが印象的。舞踊評論家の森氏は、そのパフォーマンスを「生ける彫刻のようだ」と絶賛しています。
『トゥー・オブ・アス(ふたり)』の深い表現
次に紹介されるのは、『トゥー・オブ・アス(ふたり)』です。2020年に無観客で配信されたこの作品は、ジョニ・ミッチェルの名曲に合わせて男女の邂逅と別れを描いています。森氏は出演者の繊細な演技について「人生の輝きと心の揺らぎを伝える」と称賛し、その余韻の深さを語ります。
『Us(僕たち)』で感じる男性の力強さ
三番目の作品『Us(僕たち)』は、男性同士の感情を描いた官能的なデュエットです。初演は2007年でしたが、ロイヤル・バレエでの新たな試みとして期待されています。ダンサーたちの関係性が感じられるパートナーリングが、観客を魅了します。森氏はその表現力についても詳しく解説し、男性らしさを強調しています。
『パリのアメリカ人』の特別版
最後は、ブロードウェイの名作を基にした『パリのアメリカ人』です。この作品では、華やかな舞台がセーヌ川の岸辺を舞台に行われ、大きなアンサンブルによる壮大な劇中劇が展開します。主演のフランチェスカ・ヘイワードとセザール・コラレスのデュエットは、「往年のハリウッド黄金期ミュージカルのスターたちのよう」と絶賛されています。
夢のようなひとときを映画館で
これら4作品は、ウィールドンの見事な音楽性し、特有の物語性に満ちています。このような体験を映画館で楽しむことで、舞台の魅力とはまた違った新しい感動を味わえることでしょう。ロイヤル・バレエのパフォーマンスを、美しい映像と迫力のある音響で体験できるこの機会をお見逃しなく!
バレエ劇場の歴史を感じるとともに、現代の才能を感じるその瞬間をぜひ、映画館で体感してください。お楽しみに!
詳細情報
- - 公演期間: 2024年9月19日(金)から2024年9月25日(木)
- - 上映場所: TOHOシネマズ 日本橋
- - 公式サイト: ロイヤル・バレエ公式サイト
ロイヤル・バレエ『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』を通じて、バレエの美しさに触れ合いましょう。