地域密着型菓子メーカー昭栄堂、Pride Fundの初出資で新たな成長へ

地域密着型菓子メーカー昭栄堂の新たな挑戦

持続可能な地域経済の活性化を目指す事業承継ファンド「Pride Fund」が、宮崎県都城市に本社を構えるお菓子の昭栄堂へ出資しました。この出資は同ファンドにとっての初めての投資案件であり、期待が高まっています。

昭栄堂とは

昭栄堂は、1901年に創業された歴史ある菓子製造販売会社です。和と洋の素朴な味わいの菓子を提供し、地域の食文化を大切にしながら成長を続けてきました。現在の代表取締役・遠武憲明氏は、2007年に家業を受け継ぎ、法人化や卸売りの拡大に努めています。これまで約120年にわたり愛される昭栄堂ですが、さらなる発展に向けて新たな経営戦略が求められていました。

Pride Fundの役割

J.フロントリテイリング、株式会社日本政策投資銀行、イグニション・ポイントベンチャーパートナーズの3社が設立したPride Fundは、地域中小企業の事業承継を支援することを目的としています。特に、地域の特色を活かした企業の成長をサポートするために、情報やネットワークを活用して支援を行っています。昭栄堂に対する出資は、この方針を象徴するものです。

投資の背景と目的

JFR、DBJ、IGPVPは昨年から問題を抱える企業のサーチを開始し、地域経済の活性化を推進しています。その中で、昭栄堂の事業の課題を発見しました。特に、営業活動や新商品の企画などの取り組みが不十分であるとの判断から、Pride Fundのサポートを受け、売上拡大や商品開発を進めることが期待されています。

昭栄堂の支援計画

Pride Fundが昭栄堂に対して計画している支援内容は以下の通りです。
1. 全国の販路を活かした売上拡大
2. 既存商品のリブランドを通じた新たな販売チャネルの開発
3. 新商品企画、特に九州の土産としての新商品開発
4. 経営管理体制の強化や人材の確保

これらの支援を受けることで、昭栄堂が九州を代表する銘菓ブランドとしてさらなる飛躍を遂げることが期待されています。