デザイナーMarina Cortbawiが日本で受け取ったインスピレーションとその創造性
ファッションブランドMerletteのデザイナー、Marina Cortbawiは、自然や旅行での出会いから着想を得てコレクションを生み出してきました。ブランド設立から10周年を迎えた現在も、彼女の作品の根底には各地で触れた文化や美しさが息づいています。今回は、Marinaが東京での一日を通じて得たインスピレーションを紐解いていきます。
祈りが教えてくれる、その土地の空気
Marinaが最初に訪れたのは日本橋の小網神社。境内で体験した「東京銭洗い弁天」の銭洗いを見ながら、彼女は旅先で必ず訪れる礼拝の場所について語りました。「デリーではシク教寺院、イタリアやパリでは教会。文化を感じるためにこれらの場所に立ち寄ることはとても自然な方法だと思っています」と述べ、祈りの場には良いエネルギーが流れていると感じていることを語ります。
祈りの場を訪れることで、土地の文化や空気に触れる時間は、Marinaにとって特別な意味を持ちます。神社の静けさや参拝者の姿は、彼女の創造性にも影響を与えたことでしょう。
歴史とモダンが重なる、日本橋という風景
次に訪れた日本橋では、石造りの美しいアーチや重厚な建築様式に目を奪われます。「この場所は東京の象徴であり、訪れるべきスポット。威厳があり、美しいです」とMarinaは語ります。ここでの建築やモニュメントは、彼女のコレクションの重要なインスピレーション源となっています。
「東京はモダンなものと歴史あるものが共存する特別な場所です。この新旧が溶け合う美しさに強く惹かれます」と彼女は感じたことを語ります。
和菓子に映る、日本の色彩感覚
その後、職人による練り切りづくりを体験したMarina。「日本の和菓子の色彩が好きです。自然由来とは思えないほど鮮やかで美しい」と彼女は語るなかで、特に抹茶グリーンに心惹かれたといいます。「クレイジーな組み合わせが楽しい日本のファッションでは、いつかコレクションにも取り入れたいと思うほどの美しさでした」と熱っぽく話します。
時を育てる、盆栽というアート
盆栽を目にしたMarinaは、その繊細さに魅了されます。「日本の歴史あるアートは今に受け継がれていて、その存在感に心が惹かれます」と話す彼女。盆栽は「生きたオブジェ」として、新たな発見をもたらしました。「自分の家に盆栽があったら、手をかけて育てたくなりそう」と彼女はその魅力について語ります。
東京で見つけた、自由なレイヤード
街を歩く中で、人々のファッションにも目を向けたMarina。「東京のファッションはニューヨークとは違ってレイヤードが楽しめます。日本の女性の着こなしはとてもクリエイティブで、予想外の組み合わせが楽しいです」と彼女は日本らしいスタイリングの自由さを称賛します。ファッションから受ける刺激は、彼女にとってデザインのヒントとなります。
一日の記憶を、一着のドレスへ
東京での様々な景色を思い返しながらMarinaは、一着のドレスを想像します。「今日は風が心地よく、宙に浮いているような感覚でした。だから、大きなティアードがある軽やかなドレスを思い浮かべます」と彼女は語ります。神社や盆栽、美しい建築の中で見つけた美しさは、刺繍や軽やかさとともにこのドレスに宿るでしょう。
Marinaにとって、服は感情そのもの。「服を通じて旅で出会った景色や人、文化との対話が生まれ、新たな創造が生まれます」と、彼女の思いはブランドのものづくりそのものです。彼女の旅が生んだインスピレーションは、Merletteの次なるコレクションにどのように反映されるのでしょうか。旅と創造性が交差する瞬間に、期待が膨らみます。