新たなクラシック音楽の世界へ
2025年11月に設立される新たな音楽コミュニティ「DICT Music DAO Classics」の一環として、注目の音楽プロジェクトが発表されました。作曲家・石塚玲依によるピアノ独奏曲『ピアノソナタ第1番 Nipponia』が、国際コンクール受賞歴を持つ実力派ピアニストの小林有沙によって演奏され、この11月19日に各音楽配信サービスからリリースされることが決定しました。これに加えてカバーアートは、石塚の作品を手がけてきた熊谷ゆ〜ほが担当しています。
DICT Music DAO Classicsとは?
「DICT Music DAO Classics」は、Web 3.0とDAOの技術を駆使して、作曲家と演奏者が自律的に創造する新しいクラシックの場を提供することを目的としています。芸術性の高い作品を生み出し、演奏権などの一部著作権をコミュニティメンバーが利用できるようにすることで、作曲家と演奏者のより良い環境を構築します。その先駆けとして、本作『Nipponia』は生み出されました。
石塚玲依による新たなピアノソナタ
石塚玲依は、現在放送中のTVアニメ「しゃばけ」をはじめ、多数のアニメ音楽を手掛ける人気作曲家です。本作『ピアノソナタ第1番 Nipponia』は、彼がフランス近代音楽と日本の音楽史に名を刻む芥川也寸志からの影響を受けて書き下ろしたもので、全4楽章から構成されています。
彼の作品についてのコメントでは、各楽章に込めたテーマが語られています。第一楽章では、日本の自然を育むツタの成長を描き、第二楽章は知性と若さを象徴する活力に満ちたフレーズが印象的です。さらに第三楽章は黄昏時の静けさを表現し、最後の第四楽章では現代の力強さが感じられるエネルギーが溢れています。
確かな腕前を持つ小林有沙の演奏
演奏を担当する小林有沙は、国際コンクールで優勝し、現在は教育に力を入れているピアニストです。彼女の演奏は、広範な表現力と正確無比なテクニックによって構築されており、特にブラームスなどのピアノソナタのレパートリーを持つことから、その実力が伺えます。
小林は、桐朋女子高等学校を経てベルリン芸術大学に留学し、さらにウィーン国立音楽大学で学んだ後、数多くのソロリサイタルや室内楽に出演してきました。彼女の演奏は、音楽専門誌でも高く評価されています。
熊谷ゆ〜ほのアートワーク
カバーアートを手掛けた熊谷ゆ〜ほは、Webデザインや音楽作品のアート制作など幅広い分野で活躍しているイラストレーターです。彼女は常に新しい視点を追求し、音楽とアートの融合を図る作品を提供しています。
リリース情報と今後の展望
『ピアノソナタ第1番 Nipponia』は2025年11月19日(水)に、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスで配信される予定です。このリリースにあわせて、同日に他の初録音作品も小林有沙によって発表される予定で、興味深いコラボレーション作品が目白押しです。
さらに、11月18日には「DICT Music DAO Classics 創設記念演奏会」が東京音楽大学TCMホールで開催され、ここで本作を含む新作が世界初演される予定です。チケットも販売されているので、ぜひ生演奏を体験してみてはいかがでしょうか。音楽の未来がここから始まります。
興味のある方は、
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