大阪の文化とファッションが交差する「ナガイコレクション」
2025年6月7日と8日、長居公園で開催されたファッションイベント「ナガイコレクション」は、フランスの文化団体「lille3000」とヤンマーホールディングスの共催によって実現しました。このイベントは、国際展覧会「Futurotextiles 7」の関連企画として、未来のファッションの可能性を探る特別な場として位置づけられています。
大阪文化服装学院の役割
イベントには、大阪文化服装学院(OIF)がメインプログラムの企画と運営を担当。学生たちの創造力あふれる作品が披露され、さらに柴島高校ダンス部とのコラボレーションによるパフォーマンスも行われました。多様な表現が融合することで、来場者たちの注目を集め、ファッションの楽しさとその多様性を体感する貴重な機会となりました。
プロジェクトの背景
「Futurotextiles 7」は、これまで世界のさまざまな都市で開催されてきた国際展覧会であり、今回が初めての日本開催です。このイベントは、日本で2025年の大阪・関西万博を前に特別な意味を持っています。フランスのリール市を拠点とするlille3000が主催するこの展覧会は、繊維産業の新しい動向を示すものであり、アップサイクルや天然素材をテーマにした作品が展示されています。
イベントの魅力
オープニングアクト
オープニングでは、OIFのスタイリスト学科の学生が手掛けた衣装を身にまとった柴島高校ダンス部の「K-jack」が、パフォーマンスを披露しました。彼らの繊細でダイナミックなダンスが観客を魅了し、イベントのスタートを華やかに飾りました。
学生ファッションショー
次に行われたOIFの学生によるファッションショーでは、スーパーデザイナー学科、ファッション・クリエイター学科、スタイリスト学科が参加。学生たちは、これまでの作品を再構成し、独自の視点で新たなスタイルを提案しました。このショーでは、常に進化し続けるファッションの姿を感じることができ、多くの来場者がその革新性に魅了されました。
アダプティブファッションショー
さらに特筆すべきは、アダプティブファッションショーです。ファッション・クリエイター学科の学生たちが、障がいを持つ方々と協働し、セレッソ大阪のデザインを取り入れた作品を発表しました。障がい者の方々が着用可能なファッションは、より多くの人々にファッションの楽しさを届ける可能性を秘めています。
イベントの成果
「ナガイコレクション」は、2日間で合計3000人以上の来場者を迎え、OIFが提案する新たなスタイルや社会貢献のあり方を示すことに成功しました。これにより、ファッションが持つ影響力と可能性を再認識させられたイベントとなりました。
大阪文化服装学院の今後
今後、OIFは国際的な視点を持った人材の育成にさらに力を入れていく予定です。2026年4月には校名を「ヴォートレイル ファッション アカデミー」へと変更し、これまでの伝統を継承しつつ、新たなブランド・アイデンティティを確立していく方針です。ファッションの世界で出発する若者たちに、今後の期待が膨らみます。
「ナガイコレクション」は、ファッションの未来を感じさせる素晴らしいイベントでした。これからも、OIFの学生たちの挑戦に注目していきましょう。