マスク着用意識調査の最新結果を発表
2023年5月、新型コロナウイルスが第5類感染症に移行したことから、街中のマスク姿が少なくなってきました。しかし、プラネット社の調査によると、依然として約6割がマスクを着用し続けていることが分かりました。当記事では、この意識調査の結果を深掘りし、マスク着用の背景や年齢別の意見について考察します。
マスク着用の現状
調査対象は4000人。結果によると、34.0%が「必ず着用」、26.9%が「着用することが多い」と回答しており、全体の約60%がマスク生活を続けています。一方で、「新型コロナ時は着用していたが、今はしない」と答えた人は20%にのぼります。特に、年齢別で見ると、60代以上のシニア層は依然として高い着用率を示しています。
マスクをする理由
マスクを着用する理由としては、67.0%が「ウイルス感染予防のため」と答え、次いで「風邪やインフルエンザ予防」が66.0%となっています。また、43.6%は「アレルギー予防」、37.7%が「花粉症対策」を理由に挙げています。特に、女性の間では、風邪やインフルエンザ予防が最も多く、社会的な配慮も影響している様子が伺えます。
外出時のマスク着用シーン
公共の場におけるマスク着用率が特に高いのは、病院やクリニックで83.8%、公共交通機関で61.7%となっています。これらは多くの人が集まるため、マスク着用が自然と求められるシーンです。逆に、映画館などの娯楽施設では、15.2%がマスクを着用しているに過ぎず、やはりその場のマナーや状況によって意見が分かれています。
男性と女性の意識の違い
意識調査を進める中で、興味深かったのはお男女の意識の差です。男性の30代以下では、「最近ではマスクをしない人が周囲に多く、マスクを着用する頻度が増えた」と回答した割合が高く、一方で女性は「風邪やインフルエンザの予防が理由」という人が多く、より内面的な理由が影響しているようです。
マスクに対する意識の変化
過去5年間でマスクの購入時に重視するポイントに変化が見られました。2020年には「花粉やウイルス除去性能」が重視されていましたが、2023年には「価格」が引き続き最も重視されており、機能性よりもコストが優先される傾向が強まりました。また、最近は「耳が痛くならない」や「素材」などの快適性が選ばれるようになっています。
今後のマスク着用意向
最後に、今後のマスク着用に関する意向を調査したところ、38.4%が「外出時は積極的に着用」と答え、36.6%は「状況に応じて着用」といった結果に。しかし、「着用したくない」との回答も14.3%あり、明確な意見の分かれが見えています。特に、女性60代以上では半数近くが今後も積極的に着用する意向を示しており、慎重な姿勢が見受けられます。
結論
今回の調査結果からは、マスクの必要性を感じる人が多く、個々の選択が尊重される現代においても、周囲の影響や社会的な配慮が強く働いていることが浮き彫りになりました。これからのマスク生活においては、他者への配慮を持ちながら、自分に合ったスタイルを見つけることが重要になりそうです。