米高騰と食生活
2025-05-30 15:12:18

米価格高騰が引き起こす食生活改革とショッパー意識の変化

米価格高騰が引き起こす食生活改革とショッパー意識の変化



2025年4月、公益財団法人流通経済研究所が行った「ショッパーマインド定点調査」の結果が発表されました。この調査は、消費者の購買行動や生活動向を追うため、2019年から継続的に実施されています。特に最近の調査では、米の価格高騰がどのように食生活や買い物行動に影響を与えているのかに焦点が当てられています。

調査の概要


この調査は、日本中の20代から70代の男女を対象に、サンプル数2,400人によって実施されました。調査期間は2025年4月25日から29日までの5日間です。このデータは、消費トレンドや経済環境を読み取るために非常に重要な役割を果たしています。

ショッパー暮らし向きD.I.の大幅な低下


調査結果から、ショッパーの生活向上の指標である「ショッパー暮らし向きD.I.」が大幅に低下したことが報告されています。この指標は購買意欲と生活の満足度を数値化したもので、2025年4月には-35.2にまで達しました。これは過去数年の推移と比較しても大きな変化です。

米の価格上昇に伴い、賃金が追い付かず、さらにはアメリカの関税政策などによる不透明感が消費者のマインドを弱めていると考えられます。この状況下で、消費を促進するための政策や対策が急務とされるでしょう。

食生活の変化


米の価格高騰を受けて、67.8%の消費者が食生活や買い物行動に変化を感じていると回答しています。具体的には、自宅で食べる機会が増えたとする声が多く見受けられます。特にパンやパスタなどの主食が好まれる傾向があり、「うどん・そば」が22.2%で最多、次いで「パン」が21.2%、「パスタ」が17.4%という結果が出ました。これは、外食を控え、家庭での自炊にシフトする動きが強まっていることを示しています。

買い物行動の変化


買い物行動に関しても米の高騰が影響を及ぼしており、ショッパーはより慎重に物を選ぶようになっています。商品の値段だけでなく、コストパフォーマンスを重視した選択が目立っており、価格に敏感になっていることが伺えます。特に、米を中心とした食材に加え、他の食品全般においてもコストダウンを図る動きが強まっているのです。

まとめ


米の価格高騰は、私たちの食生活や買い物行動に大きな影響を与えています。この経済環境の中で、消費者はより賢い選択を求めるようになっており、自宅での食事を増やすなど生活防衛のための行動が見られます。未来に向けて、行政や業界も消費者のニーズに応えるための方策を講じることが求められていると言えるでしょう。今後も、米の価格動向や経済全体の流れに注視していきたいものです。


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