瓦の魅力を再発見できる「長澤瓦商店」
静岡県静岡市清水区に、新たにオープンした瓦専門店「長澤瓦商店」。この店舗は、長澤瓦商店株式会社が手掛け、瓦の持つ美しさや性能を多くの人々に伝えることを目的としています。瓦小物の販売やワークショップを通じて、伝統を現代に繋ぐ工夫が施されています。
オープンの背景と目的
長澤瓦商店株式会社の代表である長澤玲奈さんは、幼少期からの瓦に対する情熱を胸に活動を続けてきました。お父様が瓦葺き師ということもあり、早くから瓦の魅力を理解していた彼女は、瓦業界の衰退を目の当たりにし、自らの手で瓦の文化を復興したいと考えました。
清水地区では、かつて瓦が重要な地域産業として発展していましたが、1974年の七夕豪雨により大打撃を受け、瓦屋が次々と廃業。かつての栄光が失われてしまったのです。長澤玲奈さんは、この失われた文化を復活させるため、新しい技術を取り入れた「長澤瓦商店」を立ち上げました。
「長澤瓦商店」の特色と魅力
「長澤瓦商店」は、瓦の素材を使ったインテリア雑貨やアロマストーンの販売を行っており、瓦の歴史を学べるワークショップも展開しています。営業時間は毎日10時から16時までで、日曜と月曜が定休日です。
瓦小物のラインナップ
店内には、実際の瓦製法で作られた商品がずらりと並んでいます。特に人気なのは、瓦の特性を活かしたアロマストーンや、いぶし銀の風合いを持つインテリア雑貨です。これらの商品は、どんなインテリアにも調和しやすく、使うほどにその質感が変化していく楽しみもあります。
瓦ワークショップ
また、ワークショップではお客様自身が粘土から形を作る体験ができます。テーマに沿った内容で、瓦の歴史や作り方を学びながら、自分だけの瓦小物を制作することが可能です。
瓦と現代のつながり
長澤玲奈さんは、自ら「鬼師」としても活動中で、瓦の専門知識を深めるため愛知県で修行を重ねました。これまでの経験を通じて、瓦を未来に繋げる活動に取り組んでいます。
「長澤瓦商店」は、単なる商品の販売にとどまらず、来店者と瓦の新しい接点を生み出す場でもあります。実際に手に取ることで、その魅力を感じていただきたいという想いが込められています。
瓦の未来を共に考える
「長澤瓦商店」は、瓦の文化を守りながら、現代人のライフスタイルに溶け込む商品づくりを行っています。 屋根材を超えた魅力をもっと多くの方に知っていただくために、これからも様々なプロジェクトを展開していく予定です。
ぜひ、一度「長澤瓦商店」を訪れて、瓦の新しい魅力を発見してみてはいかがでしょうか?