最近、環境問題がますます注目を集める中、私たちの生活に密接に関わる商品の開発が進んでいます。特に、食品業界では未利用資源の再生や循環を目指す企業が増えてきており、その中で注目を浴びているのがファーメンステーションとアヲハタの協力によって生まれた新しい製品です。このたび、彼らが開発したのは『アヲハタのジャムで作った除菌ウエットティッシュ』。名前からしてユニークですが、その中身もまたエコに配慮されたものとなっています。
持続可能性を考えた取り組み
ファーメンステーションは、未利用資源を再生する技術を持つ東京のスタートアップ企業で、アヲハタは広島県で長い歴史を持つジャムメーカーです。両社は、それぞれの強みを生かして、家計や環境に優しい製品を作ることを目指しています。具体的には、ジャムの製造過程で発生する規格外の果物や、食品残さから得たエタノールを使用しています。このエタノールを活用して作られた除菌ウエットティッシュは、99%が天然由来の成分で構成されており、残りの1%は除菌成分です。
アップサイクルの力
アップサイクルとは、従来のように廃棄物を単にリサイクルするのではなく、利用されていない資源を新たな価値のある商品に変換することを指します。ファーメンステーションは、このアップサイクル技術を駆使し、未利用資源を生まれ変わらせるプロジェクトをどんどん展開しています。食品ロスの削減を目指すために、ジャムの製造に伴い発生する外皮や果物の搾りかすを原料として、新たなエタノールを生み出しています。
環境への配慮
この除菌ウエットティッシュは、不織布に植物由来の生分解性セルロースを使用しており、地球環境に負荷をかけないように配慮されています。また、無香料であるため、手指だけでなく、さまざまなシーンで使いやすい点も魅力的です。除菌性能についても、日本衛生材料工業連合会の基準をクリアしているため、安心して使用できます。
企業の取り組みと今後の展望
アヲハタは、創業以来、廃棄物の発生を抑え、持続可能な社会の実現を目指してきました。2024年からは、製造過程で発生する食品残さを養豚飼料として活用する取り組みもスタート予定です。これにより、毎年約25%の食品ロス削減が期待されています。
ファーメンステーションも、さらに未利用資源の再生・循環を柱とした事業を広げていく考えです。今後も様々な食品・飲料メーカーと連携し、価値の高い商品を生み出していくことが期待されています。
最後に
このように、私たちが日常で使う製品に対しても環境への配慮を忘れない企業の取り組みが進化しています。あなたも手に取ってみたら、より良い未来に繋がる一歩になるかもしれません。ファーメンステーションとアヲハタのアップサイクルの取り組みを通じて、環境を意識した選択をしてみてはいかがでしょうか?