しまむらが目指すサステナブルな未来
埼玉県に本社を置く株式会社しまむらは、循環型社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。2023年10月27日から11月11日までの期間、しまむらグループの全国900店舗で衣料品の回収を行います。この取り組みは、株式会社ECOMMITとの連携によるもので、リユースとリサイクルのスキームを導入し、さらなる循環の確立を目指しています。
取り組みの背景
従来のリサイクル活動に加え、今回の回収では「PASSTO」という仕組みが採用されています。PASSTOは不要品を「回収」し、「選別」、そして再活用する流れを構築するもので、回収率は驚異の98%を達成。これにより、環境への負荷を軽減しながら、持続可能な社会の実現をサポートしています。
しまむらは、すでに約170トン以上の衣料品を回収し、2024年度にはさらなる回収活動を計画しています。特に、衣料品を回収した後、その素材を活かしたサステナブル商品も発売する予定です。
具体的なプロセス
しまむらでの衣料品回収は次のように行われます。まず、店舗に持ち込まれた衣料品は、ECOMMITが運営する「サーキューラーセンター」に集まります。このセンターではプロの選別スタッフが衣類の状態や素材に応じて仕分けを行い、以下の2つのルートを通じて資源の循環が実現します。
1.
リユース: 資源循環サービス「PASSTO」の基準に基づき、適した商品は国内外でリユース品として販売されます。
2.
リサイクル: 株式会社カイタックファミリーとの「MUDA ZERO」プロジェクトを通じて、回収された服から新たな製品へと再生されます。このプロジェクトから生まれた商品は、2025年度からしまむらグループで販売される予定です。
注意事項
回収される衣料品の対象は衣類全般ですが、下着、靴下、靴、バッグや帽子、寝具類、革製品などは対象外です。また、衣類は持ち込む前に必ず洗濯してから持参する必要があります。濡れた状態や著しく汚れたものは回収できないため注意が必要です。
しまエコ活動
しまむらはこの取り組みを「しまエコ」と名付け、環境への配慮を強調しています。この活動は、単なるリサイクルにとどまらず、持続可能な商品開発やごみの削減にも力を入れています。公式ウェブサイトではさらなる情報が提供されており、興味のある方はぜひ覗いてみてください。
まとめ
しまむらの衣料品回収キャンペーンは、私たちの生活の中で環境意識を高め、持続可能な社会への第一歩となるでしょう。回収した衣料品のリユースやリサイクルは、単なる捨てる行為ではなく、未来への責任を果たす大切な行動です。これからの時代、私たち一人ひとりができることを考え、その実行に移していきましょう。