新しい体験の場「カームC.A.L.M」
金沢文庫にて、精神・発達障害に悩む方のための福祉用寝具「チェーンブランケット」を体感できる常設展示コーナーが登場しました。この取り組みは、北欧の寝具や健康機器を扱うラーゴム・ジャパン株式会社と、社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団が共同で実施しています。展示されている場所は、2025年に設置予定の「カームC.A.L.M」という発達障害および知的障害がある方々のための住まいの工夫を紹介するスペースです。
チェーンブランケットの特長
展示製品のチェーンブランケットは、4kgから始まり、最大で14kgまでの重さのラインナップが揃っています。特に、初めてブランケットを使う方には、親しみやすい重さとして8kgが推奨されています。多くの使用者が、より重いものを選ぶ傾向にあることも特筆すべき点です。
実際に、使用者による感想では「チェーンブランケットを使うと、体がしっかり支えられている感じがして落ち着く」といった意見が多く寄せられています。
心地よい体験を提供
この常設展示コーナーには、実際にチェーンブランケットを試すことができるベッドが設置されています。来場者は、実際に体験することによって、自分に適した使用感を確認できます。
また、ベッドは介護用のタイプですが、特に介護を必要としない方でも自由に利用可能です。展示スペースには、チェーンブランケットに関するパンフレットも用意され、訪れた人々が情報を得ることができるよう配慮されています。
これまでの活動と今後の展望
ラーゴム・ジャパンは、神奈川県内の特別支援学校での福祉機器展示会を通じて、チェーンブランケットの有用性を広めてきました。これまでの実績もあり、今回新たに設置された「カームC.A.L.M」においても、展示コーナーを通じて、より多くの人々にその良さを広めていくことが期待されています。
洗濯が簡単で衛生的
また、チェーンブランケットは、内部に特殊な塗装を施した金属製のチェーンを搭載しているため、体にフィットしながらも安心感を提供します。従来の重いブランケットと比較して、重さが偏ってしまうことや洗濯機での洗濯が困難という問題も解決されています。お手入れも容易で、家庭で使うにも非常に便利です。
その他の支援グッズも充実
「カームC.A.L.M」には、チェーンブランケットだけでなく、さまざまな暮らしに役立つ支援グッズが展示されています。情報エリアには書籍やパンフレットもあり、訪問者は自分に適した情報を収集することができます。これにより、発達障害や知的障害を持つ方々がより快適に過ごせるような環境が整えられています。
金沢文庫のこの新たな展示コーナーは、今後、多くの方々にとって心地よい眠りを支える場所となることが期待されます。