日本文具大賞2025年の優秀賞製品を振り返る
毎年恒例の文具の祭典、日本文具大賞が2025年も開催されます。今年も多彩な文具がエントリーし、最も優れた製品を表彰する優秀賞が発表されました。34年目を迎えるこの賞は、機能部門、デザイン部門、サステナブル部門に加えて、今年から新たに“トレンド部門”が設けられ、時代の流れを反映した製品が評価されています。
文具の進化:新設されたトレンド部門
トレンド部門では、現代のライフスタイルや消費動向に応じた新しいアイデアを持った文具が選ばれ、特に「推し活文具」や「インバウンド向け製品」が含まれています。このような新たなカテゴリー設置により、文具業界の可能性が広がり、消費者にとっても魅力的な製品が増えています。
優秀賞製品のラインナップ
さて、さっそく優秀賞に選ばれた製品を見ていきましょう。
1.
カール事務器(株)の「ミニクラフトパンチセット」
- 日本の伝統美を表現したデザインのクラフトパンチで、訪日観光客へのお土産としても注目されています。富士山や寿司など、日本らしいモチーフが使われています。
2.
(株)ハゴロモの「推しごと手帳2025年版」
- 「推し」に関連する活動を全て管理できる手帳です。マンスリーページやチケット情報ページも充実し、忙しい推しファンにはうってつけのアイテム。
3.
キヤノンマーケティングジャパン(株)の「ミニフォトプリンター」
- スマートフォンから簡単に写真を印刷できるプリンターで、Z世代を中心にリアルな写真として「残す」「飾る」「贈る」楽しみ方を広げています。
サステナブル部門の優秀賞製品
環境問題への意識が高まる中、サステナブル部門も活発です。ここでは、環境に配慮した文具が選ばれました。
1.
(株)DOYAの「ガーナ発のサステナブル鉛筆」
- 廃棄されるカカオの殻を利用した鉛筆で、購入することでアフリカの子どもたちに鉛筆が届けられます。
2.
やまと印刷(株)の「絶滅危惧種の紙クリップ」
- 環境に優しい紙を使ったクリップで、エコ意識を高める役割を果たしています。
3.
カール事務器(株)の「ランドセルリメイクリングノート」
- 使い終わったランドセルをリメイクしたリングノートで、小さな傷やシミも一緒に思い出として残されます。
デザイン部門の選ばれた機能性
優秀賞に選ばれたデザイン部門の製品は、使いやすさと美しさを兼ね備えています。
- - サンスター文具(株)の「ブッククリップ」:手元だけを照らす機能を持ち、周囲の迷惑にならない設計が魅力。
- - Information Architects (株)の「書く」に集中できるノート:透かし罫線が筆記をサポート。
- - (株)エスディアイジャパンのデザインカッター:ブレずにカットできる切れ味が特長です。
機能部門で認められた実力派
機能部門では、有用性が高く実践的な製品が揃っています。
- - マックス(株)の「フラットクリンチ機構」:厚い書類でも美しくとじることが可能。
- - ゼブラ(株)の「ブレンシステム」:筆記中のブレを防ぎ、安定した書き心地を実現。
- - コクヨ(株)の「傾斜インサート」構造のハサミ:切りやすさが向上し、どんなユーザーでも使いやすい。
文具の未来に期待しよう
今回の日本文具大賞では、優秀賞に選ばれた製品を通じて文具業界の未来を感じることができました。これからも新しいアイデアやデザインが求められる文具の世界に目が離せません。注目のグランプリ発表は、展示会の初日である7月2日に行われます。文具ファンはぜひお見逃しなく!